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東日本大震災の被災地に車を-八王子でボランティア活動進む

毎秋に行われる「クラシックカーパレード」の模様

毎秋に行われる「クラシックカーパレード」の模様

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 八王子で毎秋に行われている「交通安全クラシックカーパレード」の実行委員会が現在、東日本大震災の被災地に車を寄贈しようと活動を進めている。

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 同パレードは今年で32回目。西八王子駅前の甲州街道(国道20号)沿いを中心に行われる「八王子いちょう祭り」と併せて、市民グループが行っているもの。全国から集まった往年のスポーツカーやレトロカーなど200台を超える名車が、追分町交差点の駐車場から武蔵陵墓地の参道までの約2.6キロを走り抜ける。今年は11月20日に開催を予定。

 「現地で車が流されているのを見たこともあり、車を愛している人たちとして何かできないかという話になった」と同実行委員会に設けられた「被災地に車を届ける会」担当者。「絆を乗せて」を合言葉にこれまでのパレード参加者に今年の参加を促す中で車の寄付を考えていることを訴えたところ、市内の福祉施設関係者などが車を寄贈。中には愛知県から八王子まで自ら届けに来た人もいるという。

 対象となるのは原則として軽自動車か普通車のワゴンタイプのうち、車検期間が残っているもの。生産登録から15年未満も条件に上げる。寄贈された車については点検・整備を済ませた後、ある程度まとまった段階で被災地へと運ぶ。「頂いた車をちゃんと届けられるように」とトヨタ東京自動車大学校(八王子市館町)、日本工学院八王子専門学校(片倉町)などの学生、地元の自動車整備工場の人たちも携わるという。

 タイヤなどの部品代や現地までの運搬にかかる費用などへの資金の提供も呼び掛け、これに合わせてオリジナルグッズも製作。Tシャツ(2,800円)、トレーナー(3,800円)、キャップ(2,500円)の3点を用意して通販を始めた。「グッズの製作にかかる費用を除いて、事業を進めるための資金として使わせていただく」と同担当者。

 10月にも第1陣として被災地に車を送り、今後も継続的に事業を展開。「ボランティアで行っている市民グループのものなので、これからもできる範囲でやれれば」とも。

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