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日野・多摩平団地が街開き-公団住宅を民間がリノベーション、街区完成

テープカットの代わりに行われた「たまむすび」の模様

テープカットの代わりに行われた「たまむすび」の模様

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 JR豊田駅近くの「多摩平団地」(日野市多摩平)で10月22日、リノベーション後の街区完成を記念した「たまむすびテラス まちびらきイベント」が行われた。

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 JR豊田駅近くに1958(昭和33)年に建設された同団地。現在、UR都市機構(横浜市中区)が賃貸住宅「多摩平の森」として運営しており、旧公団住宅を民間事業者に賃貸し、各社が目的に合わせて再生・改修工事を行った上で事業を行う「ルネッサンス計画2」の初めてのケースとして、これまでリノベーションに取り組んでいた。

 リノベーションの対象となったのは同団地のうち5棟。アルミサッシなど建具の設計・施工を本業とする「たなべ物産」(八王子市元本郷町4)、高齢者向け高機能住宅などを展開するコミュニティネット(中央区)、東京電力グループの東電不動産(中央区)の3社が事業を展開。それぞれ菜園付き共同住宅「AURA243多摩平の森」、高齢者向け住宅「ゆいま~る多摩平の森」、団地型シェアハウス「りえんと多摩平」を進めている。

 イベントに先立ち、オープニングセレモニーを開催。「AURA243」を展開するたなべ物産の田辺裕康社長は「2年数カ月前にこの団地に初めて入った時には白い高い塀に囲まれていて雑草が一面に生い茂っているような状態だった」と振り返ったうえで、「建築・不動産は工事が終わったところが完了ではない。これからの15年、20年が勝負。今後とも3事業者で力を合わせ、皆さんと協力していきながら良い街づくりをしていきたい」と意気込む。

 公募で選ばれた街区名「たまむすびテラス」を命名した首都大学東京(八王子市南大沢)3年の大林さんは「この街区のコンセプトは人と人、自然、街をつなぐこと。この街区がそれらをつなぐ結び目になれば」と思いを述べた。

 当日はテープカットの代わりにひもを結ぶ「たまむすび」を実施。ひもは3社をイメージして、グリーン・イエロー・ブラウンの3本で編まれ、田辺社長など出席した来賓がそれぞれ結びつけた後、一つにつながったひもを高く掲げて祝った。

 セレモニーの後には、シェアハウスをアート空間にする「ARTIST in DANCHI」などの催しやフリーマーケット、露店などが並び、雨が降る中、周辺住民なども参加して街区の完成を祝った。

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