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八王子「夢・五房」にクレープ店-ロコモコなどのメニューも話題に

加山さんと自身がデザインした巻紙に包んだ「バナナ生クリームシフォン」

加山さんと自身がデザインした巻紙に包んだ「バナナ生クリームシフォン」

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 八王子・横山町の商業スペース「夢・五房」にクレープ店「Luck Wraps(ラック・ラップス)」(八王子市横山町、TEL. 042-634-8430)がオープンして1カ月以上が過ぎた。店主の加山さんに話を聞いた。

フィギュアや絵本が飾られた店内ラック

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 「子どものころから店をやるのが夢だった」と加山さん。デザイナーをしながら創作ダイニングバーでアルバイトもこなすなど、10年近くにわたって飲食店と関わってきた。クレープ店を開く準備を始めたのは、1年以上前から。「資金がどれだけ必要なのかもわからない」状態から動き始め、市などが創業希望者向けに開いている講座「本気の創業塾」を卒業。今回、「夢・五房」に空きができたことから出店を決めたという。

 9.5坪の店内にカウンター3席、テーブル席10席を用意。趣味の大型バイクを店の入口に飾るほか、テーブルやラック、キッチンの棚、看板など、さまざまなものを自ら手作り。棚の中もフィギュアや絵本などを所狭しと並べるなど、こだわりを見せる。展示しているものについては、「店を開いたときのためにと買い集めていたもの」と加山さん。クレープの巻紙まで自分でデザインするなど好みの空間を作り上げたことについて、「お客さまにくつろいでもらうためにも、まずは私がくつろげる空間にしたかった」と話す。

 メーンとなるクレープは10種類以上を用意。生地の開発にあたっては、配合や温度にも気を配り、「1年くらいかかった」と加山さん。「渋谷のクレープ店を回ったりして独自に学んだ」とも。自家製のシフォンケーキと生クリーム、バナナを合わせた「バナナ生クリームシフォン」(470円)が人気のほか、ハンバーグと目玉焼きを合わせた「ロコモコ」(520円)、「えびアボカド」(490円)などクレープとしては一風変わった商品も評判だという。「メニューは、どれも試行錯誤を繰り返しこだわっている」。フードのほか、紅茶やコーヒー、ジュースなどのドリンクメニューも展開。ベルギービールなどアルコール類も用意しており、「仕事帰りに一杯、というお客さまも多い」という。

 昨年11月下旬のオープン以降、子どもからサラリーマン、OL、近隣住民まで幅広い客層が利用。「地域の方々が、とても温かく迎えてくれてうれしい」と加山さん。今後はバレンタインデーに向け限定メニューの開発にも取り組む予定で、「季節限定のメニューも作っていきたい」と意欲を見せる。

 営業時間は12時~21時。水曜定休。

 「夢・五房」は八王子商工会議所が管理・運営する商業スペース。「日々の暮らしの中の楽しさ・豊かさを生み出し演出する食と食空間の提供できる店舗」をコンセプトに一般から出店者を募集。出店者は一定の優遇条件の下に入居し、事業を行う。現在はめん専門店「加寿美庵 夢五房」店、パンの材料や道具を扱う「mix & mix」など合わせて4店舗が展開する。

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