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老舗スパゲティ店閉店で惜しむ声-店頭に置かれたノートにメッセージ続々

閉店を受け、メッセージを受け付けるスケッチブックを置いた関さん

閉店を受け、メッセージを受け付けるスケッチブックを置いた関さん

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 西八王子駅近くの老舗スパゲティ店「まんじまけろーに」(八王子市千人町2)が1月に入り突如閉店したことを受け、地元有志が置いた同店マスターに向けたメッセージを残すスケッチブックに惜別のメッセージが数多く寄せられている。

多くの常連客からメッセージが寄せられているスケッチブック

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 西八王子駅前を通る国道20号(甲州街道)沿いで30年以上にわたり営業を続けてきた同店。1月初旬、けがを理由に休業の知らせが貼り出されたが、その後、「テナント募集」の看板が出され、突然の閉店に周囲から驚きの声が上がっていた。

 スケッチブックを置いたのは、同店の隣で生花店を営むアモーレフィオーレ(千人町2)店主の関文子さん。「休業のお知らせが出た後、あれよあれよといううちに閉店が決まってしまった」と関さん。「隣で営業しているということもあり、皆さんから理由を聞かれたり、残念という声をうかがったりした。でも、私が聞いてもマスターに伝えられない。書いてもらえばダイレクトに伝えられると思い、スケッチブックを置いた」と話す。

 療養中のマスターにメッセージを届けるため、1月17日ごろからスケッチブックを用意。シャッター前に置かれた「ありがとう まんじまけろーに」と題したスケッチブックには、「急な話でびっくりしています」「すごく寂しい」「また、マスターのパスタを食べる日を待っています」など常連客らから数多くのメッセージが残されている。熱いメッセージを受け、「店というのは営業している人のものだけではなく、お客さまのものでもあるんだと本当に気付かされた」と関さん。

 けがで入院していた「まんじまけろーに」のマスターは既に退院し自宅療養に入っているという。スケッチブックについては「置かせてもらえる間は置いておきたい」と関さん。集まったメッセージはマスターに届ける予定で、「メッセージをご覧になったマスターがどのような思いになられるのか気になる」としたうえで、「再開を望みたい、元気になって復活してほしいという声も多い」と期待を込める。

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