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八王子のラーメン店が「自家製辛みそ」商品化-「ちょい足し」狙い、手作り瓶詰め販売

自家製辛みその商品化にこぎ着けた「いっしん」の魚谷さん

自家製辛みその商品化にこぎ着けた「いっしん」の魚谷さん

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 西八王子駅側そばのラーメン店「八王子辛味噌ラーメン いっしん」(八王子市千人町3、TEL. 042-664-0582)が7月上旬から、自家製辛みその瓶詰め商品「いっしん辛味噌」の販売を始めた。

1年かかってでき上がった「辛味噌」

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 「東京では唯一の店」とうたって、山形県のご当地ラーメン「辛味噌ラーメン」(700円)をメーンに据える同店。今回はラーメンのトッピングとして乗せている辛みそをアレンジし、完成した料理に「ちょい足し」するための万能調味料として商品化した。

 「もともとは『辛みそを分けてもらえないか』というお客さまの声から始まった」と店主の魚谷さん。味わいを生かすため保存料無添加による常温保存と自家製での瓶詰めにこだわり、飲食店営業とは別の「缶詰又は瓶詰食品製造業」の許可を取得。滅菌処理するための機械「オートクレーブ」が高価なことから、圧力鍋を使った滅菌法を独自に練り上げるなど開発には1年ほどの時間がかかったという。「最初は軽い気持ちで始めたのだが、のめり込んでいってしまった」とも。

 特に難しかったのが味作り。万能調味料としてのアレンジに加えて、圧力鍋にかけることで味や風味が変わってしまうことが大きな課題となった。試行錯誤の結果、「店で提供しているものよりは1.5倍ほど辛めにし、一般のみそよりも塩分を少なめにすることで、料理の味を変えずに辛味とコクを加えることができるものができ上がった」と魚谷さん。焼きそばやカップラーメン、刺し身など何でも使えることを売りに、「夏は冷やし中華、冬は鍋。日本人の好きな食べ物と相性がいいものができ上がった」と話す。

 商品のラベルやホームページの制作を日本工学院八王子専門学校(片倉町)の学生が授業の一環で取り組むなど地元とのコラボも話題に。「いろんな人の力を借りてここまできた」と魚谷さん。現在は店頭販売がメーンだが、今後は通販など販路の拡大も狙う。「八王子の手土産といえば辛みそといわれるくらいになりたい」としたうえで、「多くの方が来られる高尾山や東京駅、羽田空港のような場所でも売られるようになったらいい」と夢を膨らませる。

 価格は100グラム=680円。同店のほか、道の駅「かつやま」(山梨県)でも取り扱う。店の営業時間は、昼=11時30分~14時30分、夜=17時30分~23時(土曜・日曜・祝日は21時30分まで)。

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