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地域ガイド「持ち歩ける八王子本」刊行 戦車道路などマニアックなスポット紹介も

「持ち歩ける八王子本」で編集を手掛けた福田さん(右)と本書で「散策人」も務めた吉澤さん(左)

「持ち歩ける八王子本」で編集を手掛けた福田さん(右)と本書で「散策人」も務めた吉澤さん(左)

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 エイ出版社(世田谷区)が3月27日、八王子のグルメや観光地などを取り上げたムック「持ち歩ける八王子本」を刊行した。

「持ち歩ける」シリーズ第1弾では、八王子を含め9冊を刊行

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 「町田本」「相模原本」など一つの地域に特化したムックを数多く取り組んできた同社。2013年には「八王子本」も刊行したが、A4変型判と大きなサイズだったこともあり、今回、「八王子本」を基に再編集を行ったうえで、サイズや紙質なども変更。「かばんに入れて持ち歩けるものを作りたかった」と編集を手掛けた同社の福田さん。

 「食べる」「買う」「遊ぶ」の3点を軸に特集を組んでおり、八王子の飲食店や散策スポットなどを紹介する。近年話題となっている八王子のカルチャーにも触れ、「萌(も)え寺」として有名になった松栄山了法寺(八王子市日吉町)やご当地キャラクター「たき坊」、アイドルユニット「8 princess(エイト・プリンセス)」なども紹介するほか、町田市との境界に位置し、第2次世界大戦中に戦車の性能テストなどを行う目的で作られた通称「戦車道路」で知られる尾根緑道などマニアックなスポットも紹介する。

 このほか、みなみ野地区で里山の保全活動などを展開している「みなみ野自然塾」や若手デザイナーユニット「TRICKY(トリッキー)」が発行するフリーペーパー「idolTRICKY(アイドルトリッキー)」、フェイスブックのつながりを基にしたイベント交流スペース「マニeカフェ」(中町)など地元発の活動も数多く取り上げる。

 編集にあたっては追加取材を行い、「よくある縮小版ではなく企画から組み直した。見やすさなども配慮し、『八王子本』を持っている方でも、もう1冊持っていてもよいものを作った」と福田さん。読者のターゲットを地元民に据え、編集者が気になった店や人などを取材していったという。

 「知っていることがあらためて乗っていても面白くない。他誌では乗っていないところがたくさん乗っている所に、この本の良さがある」と福田さん。「八王子初心者の皆さまに向けて、地元の歴史も乗せているので、バランスよく八王子のことを知れるはず」とも。

 今回は「持ち歩ける」シリーズとして、9冊を刊行したが、「八王子本」は地元書店が販売コーナーを設けて扱うなど好評だという。「八王子は学生も多く、新陳代謝も良い街。春という時期も良かったのかも」と同社編集戦略室の吉澤さん。「家には『八王子本』、外では『持ち歩ける八王子本』と、一家に1冊置いていただければ」と呼び掛ける。

 サイズはB5変型判、全128ページ。価格は650円(税別)。

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