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八王子で未来のストリートデザイン考えるワークショップ 街歩きながら課題検討

イベントを手掛ける及川さん(左)、Yamamoto Harucaさん(右)と、当日は講師役を担う保さん(中央)

イベントを手掛ける及川さん(左)、Yamamoto Harucaさん(右)と、当日は講師役を担う保さん(中央)

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 八王子駅周辺の空きテナントを使ったアーティストの作品展など、さまざまプロジェクトを行っている「AKITEN」が12月12日、同団体の活動拠点「AKITEN BASE CAMP」(八王子市旭町)で、空きスペースとしての街路空間の使い方について考えるワークショップ「AKITEN ACADEMY ランドスケープ編 ~八王子のストリートデザインの未来を考える~」を行う。

「AKITEN ACADEMY」のチラシ

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 東京都が進める「東京アートポイント計画」の一環として開く同イベント。昨年11月にリノベーションをテーマに行ったセミナー「AKITEN ACADEMY」に続くものとして企画された。

 今回は「八王子のストリートデザインの未来を考える」と題して、公園や広場、街路など、さまざまな屋外空間のデザインを手掛けている中央大学理工学部人間総合理工学科客員研究員の木藤健二郎さん、ロスフィー(横山町)の保(たもつ)清人さん、フォルク(文京区)の三島由樹さんの3人のランドスケープ・アーキテクトが講師を担当。国内外のランドスケープデザインの現状について学ぶほか、課題や解決方法などについて考えながら八王子の街を歩くことを通して、未来の八王子の街中について考えていく。

 「樹木は植えたら何十年も育つもの。適当に植えると八王子駅前のようにムクドリが来てしまって大変なことになったりする。海外では意外と街路樹は植えず公園を作って管理してしまうもの。3人とも海外での実務経験があるので、世界では屋外空間がどんなに豊かに運用されているかを紹介したい」と講師を務める保さん。

 「日本風のランドスケープについても探っていきたいし、当日は、未来を見据えて市に持っていけるような資料作りまでやりたい。自分が喋(しゃべ)った発言が形になっていくところを体験してほしいし、ぜひ未来の八王子をつくっていく高校生のような若い人たちにも参加してほしい」と呼び掛ける。

 「AKITEN」代表の及川さんは「AKITENがなぜ道のことをやるのかというと、空きテナントがある理由が通りにあるのかもしれないし、テナントに問題があるから通りにも問題が出てくるのかもしれないから」とした上で、「意識を持つことによって、『なぜ人は歩かないんだろうか』といったような気付きが出てくるはず。そこからテナントと通りがリンクしてくると思う。そのためにもまず問題意識を持ってもらいたい」と訴える。

 開催時間は13時~18時。定員は24人、メールで参加申し込みを受け付けている。参加費は1,500円。

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