八王子市は12月1日、中心市街地で公衆無線LANサービス「Hachioji Free Wi-Fi」を始める。
今年2月に行われた市長記者会見で導入が発表された同サービス。八王子駅北口駅前広場のほか、西放射線通り商店街(ユーロード)通り沿いの三崎町公園・中町公園・横山町公園の各所、南口のペデストリアンデッキ「とちの木デッキ」、南口駅前広場の6カ所を対象に無料で利用できる無線LANサービスを提供する。
接続時間は1回60分で、利用の際には、メールアドレスかツイッターやフェイスブック、グーグルなどのアカウントを使った登録が必要。英語、中国語、韓国語の3言語に対応するほか、サービスに接続した際に表示される中心市街地の店やイベント情報を紹介するポータルサイト「おもてなし八王子」も運用する。
来秋には「全国都市緑化はちおうじフェア」が開催されるなど市制100周年に向けてさまざまなイベントが予定されている八王子の中心市街地。来街者の利便性向上のため同サービスを始めることを決めた。
当初は京王八王子側でのサービス提供も予定していたが、「遮蔽(しゃへい)物があると電波が届かないなど条件に見合う場所がなかった」と中心市街地政策課の青木和宏課長。NTT東日本のサービスを利用していることから「周囲に電話ボックスがあれば付けやすかったのだが、それも難しかった。引き続きサービス提供に向けて場所を探していく」と話す。
「このサービスは誰でも無料で利用でき、Wi-Fi接続後に表示されるページでは、中心市街地にある店舗やイベントなどのお薦め情報を入手できる。街の魅力を知っていただくきっかけを広げ、来街者の回遊につながる仕組みをつくる」と石森孝志八王子市長。なお、6カ所を結ぶ道路上は「歩きスマホへの対策のため」サービスの対象外になるという。
SSIDは「Hachioji_Free_Wi-Fi」。利用回数に制限はない。