「八王子城みらいシンポジウム」開催へ 落城の日にちなみ企画

八王子城跡冠木門と虎口(写真提供=八王子市)

八王子城跡冠木門と虎口(写真提供=八王子市)

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 八王子城跡で6月23日、「八王子城みらいシンポジウム」が開催される。

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 国指定史跡であり「日本100名城」の1つでもある同城跡。「八王子」の名前の由来としても知られ、2012年秋には城跡に理解を深めてもらおうと「八王子城跡ガイダンス施設」(八王子市元八王子町3)がオープン。2016年春には老朽化を受けて架け替えられた曳(ひき)橋が開通するなど観光スポットとしての整備も進んでいる。

 当日は御主殿跡を会場に八王子城跡のPRを手掛けるNPO法人「八王子城跡三ッ鱗(みつうろこ)会」による演舞披露などセレモニーを実施。同所を案内するガイドボランティアの紹介なども行うという。観覧自由。

 その後、同城を納めた北条氏照、小田原城を納めた北条氏政、鉢形城を納めた北条氏邦という「北条3兄弟」のゆかりから、八王子のほか、姉妹都市盟約を結んでいる神奈川県小田原市、埼玉県大里郡寄居町の学芸員が集まり、「北条一族が遺(のこ)したもの」をテーマに話し合う。すでに定員に達しており、事前申し込みをした人のみ観覧可。

 1582(天正10)年ごろから築城が始まったとされる同城。1587(天正15年)ごろに北条氏が拠点を置いたとされるが、わずか3年後の1590(天正18)年6月23日に豊臣秀吉による関東制圧の過程で落城した。今回はこの落城の日でにちなんでイベントを企画した。

 同日について、イベントに携わる市生涯学習スポーツ部文化財課の担当者は「落城した日であると同時に新しい八王子が始まった日」と説明。「戦国の世に終わりを告げ、街の中心が現在の中心市街地に移るきっかけとなった、八王子の大きな転換点の一つ」とした上で、城跡内でセレモニーを行うことで「戦国時代当時の八王子城へ思いをはせる」と話す。

 開催時間は10時~。雨天時、セレモニーは八王子城跡ガイダンス施設で行う。

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