八王子南口駅前の商業ビル「田中ビル」(八王子市子安町4)に12月3日、魚屋や肉専門店、飲食店など23店が出店する「~肴とおかずの銘店街~ 八王子ロマン地下」がオープンする。
東京ソックス(中野山王1)が自社ビルの地下1階、約180坪の空間を改装して新たな飲食店街としてオープンさせる同プロジェクト。「渋谷肉横丁」などを手掛けたスパイスワークス(千代田区)が内装や設計を担当し、鳥料理店「鳥番長」などを展開するバイタリティ(中央区)が監修する。
コンセプトは「昼はデパ地下、夜は飲食店街」。生活に密着した提案型の地下街として「業界初」をうたう。フロアは「お買い物」「ハッピーロード」「チキンロード」「ムーンロード」の4つのエリアに分け、内装は昭和30年代の町並みを再現するなど趣向も凝らす。魚屋の「魚尻商店」や八百屋の「nano vegetable」など、「デバ地下なので、肉屋、魚屋、八百屋と生鮮三品をそろえている」とスパイスワークス担当者。
目玉の一つである鶏肉をテーマとした「チキンロード」では、焼き肉スタイルの「鳥番長舎弟」のほか、空揚げの「らんまん食堂」、串揚げの「串家」など6店を展開。「少しでもお母さん達の役に立ちたくて、総菜系を充実させた」と担当者。昭和の雰囲気を追求する「ムーンロード」では、30~50代をターゲットとし、懐メロカラオケなども用意する「スナック あびこや」のほか、肉専門のすし店「肉寿司」なども展開。このほかにも、「中華そば けいすけ」などのラーメン店やとんかつ店、すし店なども出店する。
市内からは5店が出店。八王子・めじろ台に店を構えるスリランカカレーの「カレーショップ きずな」(散田町5)や手打ちそばで知られる「長盛庵」(めじろ台1)などが新店舗を構える。
今後は、サザンスカイタワー八王子(子安町1)の開業など南口の再開発を契機に地元を盛り上げようと結成された「八王子駅南口活性化委員会」などとのコラボも検討。「八王子が活性化するために食発信の下、イベントを組んでいく」とも。
営業時間は店によって異なるが、コアタイムは11時~24時を予定する。