日野・八王子の有志が運営する情報共有サイト「LiKINGMAP(ライキングマップ)」が2月1日、開発途上版に当たる「β(ベータ)2」を一般公開した。
日野を拠点に活動する室井一樹さんとホームページ制作などを手掛けるGOODiES DESIGN(八王子市新町)の西浦正和さんらがプロジェクトチームを立ち上げて運営する同サイト。関心があることについての情報がネット上では散らばりがちな事を受けて、2010年10月からプロジェクトを進めてきた。
自分が好きな物や好きな人、興味があるもの、出来事についてメモを残すことで情報を共有する仕組み。テーマごとにページを作ることができるほか、さまざまな人のメモをまとめて自分専用のページを作ることもできる。「新たに趣味が始められるくらいのものをユーザーの手で作れるようにするのが目標」と室井さん。
コメントだけでなく画像や関連するホームページアドレスなども書き込むことができ、「趣味に関するポータルサイト」として機能するよう開発を進めている。好きな人同士が集うという側面はあるが、「ユーザー同士の交流は不要なので、『人と人をつながないSNS』とも言える」と室井さん。「高速道路のジャンクションなどマイナーな趣味について、自分だけのものにもできるし趣味をメジャーにできる可能性もある」。ユニークユーザー数は月に約5000人程度。「ユーザーがもっと増えれば、多角的にいろいろな情報を見ることもできるようになる」と期待を込める。
今回のアップデートでは、画像表示などのユーザーインターフェースを大幅に改善。今後、関心があるものについて基本的な情報をまとめる「ノート」機能の充実や、書き込んだユーザーにステータスランクを与える仕組みなどについて取り組む方針。「ノート機能は梅雨前には完成させたい」と室井さん。
「ユーザーの視点で作っていくのが前提。収益についてもユーザーに合わせてついてくればいい」と室井さん。「まだアメリカにはない日本発信のサービス。今後、世界にも持っていければ」と意気込む。
書き込みなどのサービスの利用には登録が必要。無料。