JR東日本八王子支社（八王子市旭町1）は9月5日より、東神奈川～八王子を結ぶJR横浜線の開業100周年記念イベントの一環として、八王子～相原間の各駅に期間限定で記念スタンプを設置している。

　横浜線は東神奈川駅を起点に神奈川県横浜市、相模原市、東京都町田市、八王子市の間を結ぶ路線で、全長は42.6キロメートル。JR東日本は今年3月、東京へ向かう私鉄との接続で重要な役割を担う路線の一つとして同路線を「東京メガループ」の一つに指定。今後、輸送サービスや駅の設備などを向上させると発表している。

　横浜線はもともと、横浜港に群馬県や三多摩地域で生産された生糸を運搬することを目的に1908年、東神奈川～八王子間を結ぶ「横浜鉄道」として開業された。今月23日には開業100周年を迎え、それを記念して同路線を管轄するJR東日本横浜支社と八王子支社の両社で車両への記念ヘッドマークの装着や記念臨時列車の運転、沿線での記念イベントの開催、記念グッズの販売などの記念企画を実施している。

　今回の記念スタンプの設置もその一環。同路線のうち、八王子支社が管轄する相原駅～八王子駅の各駅に期間限定でスタンプを設置することとなった。

　絵柄は設置された各駅で異なるものを用意しており、相原駅では2003年まで使われていた旧駅舎と開業当時の蒸気機関車がモチーフとなっている。八王子みなみ野駅は現駅舎と現在同路線の車両として使われている205系電車をデザイン。片倉駅では同駅が最寄りの駅となる片倉城跡公園で咲くカタクリと1970年代～80年代に活躍した103系電車がデザインされている。そして、横浜線の終点にあたる八王子駅のスタンプは、蒸気機関車の動輪をモチーフに「100」の文字をデザイン化したものに。

　スタンプが置かれている片倉駅の駅員によると、3連休の中日となった9月14日は「午前中だけでも30組以上のお客さんが押しに来た」という。平日でも数組が押しに来るとも。

　スタンプの設置は9月30日まで。期間中、各駅改札口の駅係員のいる通路などに設置されている。