北野清掃工場(八王子市北野)で4月1日、伐採樹木を燃料として利用した足湯の一般開放が始まる。
1日100トンの処理能力を持つ同工場。戸吹クリーンセンター(戸吹町)と共に市内のゴミ処理を担い、ゴミを燃やした際に発生する余熱を利用して室内温水プールなどを提供する「北野余熱利用センター あったかホール」も併設する。
市では公園などで伐採した樹木を燃料として利用するバイオマスボイラーの導入に向けた調査を2010年から実施。「結果を受けて、市のどこかにボイラーが置ければということで、昨年夏前に北野に置くことに決めた」と環境政策課の鈴木さん。今回はこのバイオマスボイラーを利用した熱を足湯として活用。再生可能エネルギーの啓発に生かす。
工場に併設されている駐車場横のスペースを使って展開。ボイラーには煙や臭いなどを除去するため、粒状セラミック排煙浄化装置を設置。同設備の設置は「国内初」だという。足湯には敷地内から組み上げた井戸水を使用。15人ほどが漬かることができるもので、屋根付きになっている。
愛称は「ポカポカ足湯」で、八王子市立第4小学校の子どもたちが命名。ロゴマークのデザインも担当した。「地元の町会の皆さんと運営している連絡協議会があり、そのつながりから子どもたちにお願いした」と鈴木さん。ロゴマークは、手拭いや、のぼり旗に利用していくという。
一般開放は毎週木曜~日曜と祝日。利用時間は10時~16時。無料。小学校などからの見学の際にも随時稼働させる予定。