音響機器メーカーのティアック(多摩市落合)は9月5日、iPhone・iPadなどに対応する製品として、マイク・ラインアンプ「iXJ2」を今月下旬から、外部マイク「iM2X」を10月上旬から、それぞれ発売すると発表した。
両製品は共に、iPhoneなどのドックに接続する録音機器。iPhone 4、iPhone 4S、iPad(第1~第3世代)、第4世代以降のiPod touchにそれぞれ対応する。
「iXJ2」はステレオマイクやピンマイクなどの外部マイクのほか、電子楽器やレコーダー、アンプなどの機材からの音を録音できるようライン入力にも対応。「同様の製品はこれまでにもあったが、ドックに直接接続できるものはこれが初めて」と同社の広報担当者。
サイズは、幅=約6センチ、高さ=約4.7センチ、奥行き=約1.7センチ。重さは約30グラム。長時間録音の中でも電池切れしないようにと、iPhoneなどを充電できるmini USB端子を備えるほか、向きが縦横どちらにあっても使えるよう、2つの入力端子を用意。2つの異なる音源をそれぞれボリューム操作できるほか、入力レベルもそれぞれLEDで確認できるようにした。
マイク入力はモノラル、ステレオのそれぞれに対応。ステレオの左右の音をミックスする「MONO SUM」機能も備える。「インタビューなどの取材や楽器の演奏などの際にもお使いいただければ」と担当者。
「iM2X」は、昨年12月に発売された「iM2」のリニューアル版。サイズは、幅=約5.7センチ、高さ=約5.9センチ、奥行き=約1.9センチ、重さ=30グラムと、「iM2」とほぼ同じ。iPhoneなどを充電しながら録音する機能などは残しながら、マイクをインタビューなど単一音源の録音に適した「X-Y方式」に変更した。「ライブ録音や鉄道、蒸気機関車など大音量の録音でも安心して使うことができる」。入力レベルが確認できるようLEDレベル表示機能を新たに付けるなど使いやすさにも配慮した。
両製品共、放送機器など業務用音響ブランドとして展開する「TASCAM」ブランドで取り扱う。発売時期は「iXJ2」が9月下旬、「iM2X」が10月上旬。両製品共オープンプライス。同社によると実売想定価格は8,000円だという。
同社は1953(昭和28)年に誕生した老舗音響機器メーカー。これまでにも、マイクやギターなどに対応するXLR型入力を備えた「iXZ」や外部マイク「iM2」など、さまざまなiOS向け製品を開発。iOS向けのリニアPCMレコーダーアプリ「PCM Recorder」の無料配布なども行っている。