京王電鉄は11月5日、来年2月に実施する同社管内のダイヤ改正について概要を発表した。
今回は京王全線でダイヤ改正を実施。改正は今年8月の調布駅付近での地下線への切り替えに伴う実施以来で、大幅な改正となることから、同社では「刷新」をうたう。
目玉の一つが、京王相模原線・橋本駅と新宿駅の間の特急の新設。同路線では過去、橋本、京王多摩センター、調布、明大前、新宿に止まる特急が運行されていたが、2001年に廃止。その後、神奈川県知事が会長を務める「神奈川県鉄道輸送力増強促進会議」が同社に対し、輸送力の増強を目的に復活を要望するなどしていた。
12年ぶりとなる今回の特急。京王相模原線内は急行と同様の扱いとし、橋本のほか、南大沢、京王多摩センター、京王永山、京王稲田堤に停車。以降、調布、明大前、新宿に止まる。運転間隔は20分。平日は9時ごろ、土曜・休日は7時ごろからそれぞれ22時ごろまでの間、運行する予定。
8月のダイヤ改正で特急が消滅したため、準特急が最速となっていた京王線。今回の改正では特急が復活。平日早朝に運行する新宿方面の準特急3本を特急に格上げさせるほか、北野、分倍河原の各駅にも停車させることで利便性の向上を図る。運行時間も24時台まで広げることにした。新たな運転種別として「区間急行」の導入や終電時刻の繰り下げなどダイヤ全体についての抜本的な見直しも行う。
京王井の頭線についても、平日早朝に急行を2本新設。昼間については急行と各駅停車を合わせて、現状1時間12本のところを16本まで拡充するほか、24時台までの急行の運行や終電時刻の繰り下げも行う。
新しいダイヤは来年2月22日から導入される。