八王子市夢美術館(八王子市八日町)で行われている展覧会「第4期収蔵品展示」の中に12月4日、フェルトアート作家・中山みどりさんの特集展示コーナー「中山みどりのフェルトアート」が設けられた。
地元ゆかりの画家、版画家の作品を紹介しようと、11月30日から始まった今回の収蔵品展示。展示替えに合わせ、これまで同館で行われたワークショップ活動などを紹介しようと特集コーナーを企画。5月にワークショップ「猫☆猫ワッペンを作ろう」を開くなど、これまで同館でさまざまな催しを行ってきた中山さんを採り上げることにした。
中山さんは同館がオープンした2003年から2007年までエデュケーターとして勤務。独立後は羊毛フェルトを使った、さまざまな作品を作り続けている。ワークショップに加え、今月1日まで銀座の画廊で個展を開くなど活動。11月には「中山みどりのフェルトアート midofelt」(日東書院本社)と「ほころび時間2 フェルトアートの小猫たち」(青幻舎)の著書2冊も刊行した。
今回の特集について、「ちょうどいいタイミングで展示できるのでは、ということで声を掛けていただいた」と中山さん。会場ではイヌやネコ、コアラなど動物を中心に約50点の作品を展示。飼い主からのオーダーを受け制作した作品も並べるほか、銀座の個展に合わせて制作した新作も多く登場する。作品は木製のおもちゃの車や椅子に座らせるなどして飾り付けにも工夫した。「ペットとの関係が深くなっている時代。飼い主目線で見たり、気持ちがフワッとなったりするようにご覧いただければ」と中山さん。「かわいいと思うだけで心が癒やされたりするので、そういう時間になってもらえたら。かわいい子たちに会いに来てください」とも。
15日にはトークイベントとワークショップ「羊毛フェルトで小さな犬や猫をつくろう」を開催。「針一本で作っているが、仕組みが分からないという方も多い。やってみるのが一番なので、簡単とは言わないが楽しみながらできると思う」。ワークショップについては、4日から参加申し込みの受け付けを始めたが、既に定員に達している。トークイベントは申し込み不要で参加できる。開催時間は13時30分~16時。このうち、トークイベントは13時30分~14時を予定。
開館時間は10時~19時。「第4期収蔵品展示」の観覧料は100円(未就学児や土曜は小・中学生無料)。今月16日まで。