地元商店街と学生がコラボし「キャンぱちフェス」-「八王子まつり」に合わせ開催

駐車場にテントを広げて行われた「キャンぱちフェス」の模様

駐車場にテントを広げて行われた「キャンぱちフェス」の模様

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 多摩地区最大の山車まつり「八王子まつり」の開催に合わせ8月3日・4日、西武信用金庫八王子支店(八王子市八日町)の駐車場などで、地元商店街と近隣の大学に通う学生らによるイベント「キャンぱちフェス」が開かれた。

「八王子のソウルフード」をうたう「パンカツ」も

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 学生にもっと「八王子まつり」に来てもらおうと、地元の商店会・八日町商店街振興組合が主催して行われた同イベント。同所とNTT東日本八日町ビル(八日町)に設けられているイベントスペース「はちラボ」を使って、今回初めて行われた。

 期間中、八王子市内にキャンパスを持つ東京工科大や東京造形大、中央大の学生らが参加し、プロジェクションマッピングなど日頃の研究成果などを紹介。JCN各局で放送されているバラエティー番組「逸品刑事」とソースメーカー・ポールスタア(東村山市)とのコラボで生まれたというソースを使った「パンカツ」の販売コーナーや岩手県陸前高田市の特産物を販売するコーナーなども登場し、多くの客が訪れた。

 商店会が祭りの期間中、同駐車場を借りることができたことから始まった今回の企画。「『地元に貢献できればいい。貸すから自由にやってくれ』という意向だった。こんなことはなかなかない」と同組合会長で荒井呉服店(八日町)常務の橋本さん。商店会のメンバーに加え、中央大法学部3年で、復興支援団体「和みの輪」や週末限定で営業する「カフェSUZUネット」(中町)の運営に携わる西さんらが集まり、6月末ごろから具体的な打ち合わせを重ねてきたという。

 準備にあたっては、学生だけでなく企業なども協力。「学園祭が開きたかった」と話すのは、運営に関わったカトウ洋品店(八日町)の加藤さん。「学生には町会の人とつながってもらい、いずれはこの地域に住んでもらいたい。街の中に住んで学校に通ってもらえれば街も盛り上がる。そこが目指すところ」とも。

 フェイスブックを使ってミーティングを進めるなど開催直前まで調整を重ねてきたが、「時期的に試験などもあり、きつい時期だった」と西さん。大にぎわいとなった会場を見て、「一校で終わらない文化祭ということで面白いものになった」と目を細める。

 イベントを振り返り、「八王子まつりという大勢の皆さんが来られる時に、商店街としてこういうことやっているんだというアピールができた」と橋本さん。既に来年以降を見据え、「これからも続けられるように学生の皆さんには先輩から後輩に伝えていってもらいたい」と期待を込める。西さんも「八王子の大学生は八王子に目を向けてこなかったし、八王子の人も八王子の大学生の研究に目を向けてこなかったところがある」としたうえで、「そのような人たちの間で交流ができるようになれば」と意気込む。

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