オリンパス八王子事業場(八王子石川町)の社員らによるソーラーカーチーム「OLYMPUS RS」が8月3日まで鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)で行われていた「FIA ALTERNATIVE ENERGIES CUP ソーラーカーレース鈴鹿2013」に参戦し、クラス3連覇を達成した。
1999年秋に結成された同チーム。同レースには2000年から参加し、今回で14回目。同レースでは、これまでにもクラス優勝の記録を数多く残しており、今回は社会人や大学生ら16チームがしのぎを削った4時間耐久「ENJOY II」クラスに参戦した。
レースに向け、長さ=4メートル15センチ、幅=1メートル75センチ、重さ=90キロのソーラーカー「ORS12」を用意。スターティンググリッドは9番目だったが、レース開始直後からトップに躍り出て、4時間4分11秒で45周を快走。2位とは2周の差を付けて優勝し3連覇を達成。「ENJOY」クラスの総合順位でも2位を記録した。
チームメンバーが仕事の合間を縫って、手作りで作り上げている同チームのソーラーカー。今年はモーターを新調するなど工夫を施したほか、「バッテリーも昨年発売されたものに変え、少し容量も増えたと思う」とリーダーを務める山本さん。レース結果については、「天候のせいか思ったより発電せず、46周したかったが仕方がなかった」としながらも、「われわれの車体の持てる力は全部出し切れたので悔いはない」と話す。「次回は46周の目標を達成したい」と早くも来年への意欲をのぞかせる。
同レースは1992年にスタート。オーストラリア大陸約3000キロを縦断する「ワールド・ソーラー・チャレンジ(WSC)」に続く歴史を誇る。今回は、高校・大学・企業等61チームが参加。5時間耐久の「OLYMPIA」「DREAM」「CHALLENGE」の3クラスと4時間耐久の「ENJOY I」「ENJOY II」の2クラスのそれぞれが1周5.8キロのコースを制限時間内に何回走れるかで競った。