「萌え寺」として知られる松栄山了法寺(八王子市日吉町)で11月16日・17日、木魚をコントローラーとして使うiOS向けオリジナルゲーム「お経の達人」のテスト体験会が行われた。
今回、初めて一般に披露された同ゲーム。これまで発表されたオリジナル楽曲「寺ズッキュン!愛の了法寺!」「なむ×きゅん」のリズムに合わせて木魚をたたくもので、同日に行われた「八王子いちょう祭り」に合わせて、同寺境内で実施されたオリジナルのメードカフェ「了法寺の『お・も・て・な・し』」の中でコーナー展開した。
当日は同寺オリジナルの「痛車」の車内にiPadと木魚を用意。ゲームの難易度なども調整できるよう開発環境も整えたうえで、コントローラーとして用いている木魚の反応などを体験してもらうため、アンケート調査も実施。「いちょう祭り」当日ということもあり、体験会には子どもからお年寄りまで多くの人が参加。会場には曲に合わせて木魚をたたく音が響いたほか、ゲームの姿を写真に撮る人も多かった。
昨年、Windows向けに開発が進められたものの、諸事情から発表されなかった「お経の達人」。今回は同ゲームをベースに、iPadと木魚の間をオリジナルの基盤を通して接続、木魚をゲームのコントローラーとして使うなど新たな試みが取り入れた。ゲームの開発を担当したRIKIさんは、同寺の企画に携わる八福(元本郷町1)から依頼を受けた時、「すごいと思った」と振り返る。開発期間は3カ月ほどとタイトだったが、「今日、初めていろいろな人に触っていただいているので感慨深い」とも。
今後も同寺がイベントなどに出展した際に遊べるよう開発を進める方針。「木魚コントローラーがばかっぽくていいかなと思っている。みんなが気軽にできるよう、お気楽なものとして作っている」とRIKIさん。「小さい子どもからゲーマーの方まで幅広く楽しんでもらいたい」と期待を込める。