八王子駅北口駅前のペデストリアンデッキ・マルベリーブリッジ(八王子市旭町)で3月30日、延伸整備された部分の一般開放を祝う式典が開かれた。
同所はJR八王子駅から伸びる自由通路と駅北口の間をつなぐペデストリアンデッキ。1990年代に進められた北口駅前の再開発の際に整備され、八王子が絹織物の産地だったことから、桑を意味する「マルベリー」の名前が付けられているほか、広場には絹の布をイメージした排気筒も設置されている。
今回は八王子駅から京王線・京王八王子駅へ向かう「東放射線アイロード」方面へと延伸。距離は131.7メートルで、5メートル幅のペデストリアンデッキのほか、階段2カ所、エスカレーター、エレベーターをそれぞれ1基ずつ新設。隣接する駅ビル「CELEO(セレオ)八王子 北館」との接続口も設けられた。
当日は12時15分の一般開放を前に、「セレオ八王子 北館」2階で式典を開催。あいさつに立った石森孝志八王子市長は「八王子のまちづくりはこれからもどんどん進めていかなければならないが、この延伸工事はその第一歩」としたうえで、駅前のショッピングセンター「八王子東急スクエア」(旭町)へのペデストリアンデッキの接続や「ユーロード」の名で親しまれている西放射線通りへの延伸などに意欲を見せた。「引き続き攻めのまちづくりの下、さらなる八王子の発展、多摩ナンバーワンのまちづくりを目指して取り組んでいきたい」とも。
その後、会場をペデストリアンデッキ上に移して、テープカットやくす玉を開破。通り初めには、八王子商工会議所のオリジナルキャラクター「松姫マッピー」も登場し、小雨降る中、「松姫マッピー」を先頭に石森市長らが延伸部を一周する様子を多くの人が見守った。