八王子市は7月1日、行政機関や自治体などが保有している情報を一般に公開する「オープンデータ」の取り組みを始める。
オープンデータは、地域資源の情報を一般に広く活用してもらおうと公開するもの。今回は、人口統計や犯罪被害発生状況などのほか、都市公園一覧や市内小・中学校一覧、授乳スペースやベビーベッドなどを備えた施設「赤ちゃん・ふらっと」の設置施設の情報など、16分野、350ほどのデータを市のホームページ上で一般に公開する。
オープンデータに取り組むのは多摩地域では八王子が初めて。昨年6月に市が制定した「八王子市地域情報化計画」と、そのアクションプランに基づいて公開するもので、市民参加や官民協働の推進などを狙う。
「企業の皆さんにもビジネス支援の一つの方法として使っていただければ」と市情報管理課の担当者。公開するデータの形式は、CSV、「Microsoft Excel」に対応するXLS、PDFなどとなっており、「できるところから始めていきたい」。統計情報などについても随時追加していくという。
これまで八王子では、有志によるグループ「オープンデータ・カフェ@八王子」が、自分の納めた税金がどのように使われているのかを把握できるサイト「税金はどこへ行った?」の八王子版を公開するなど、草の根でオープンデータへの取り組みが推進されていた。