多摩地区最大の山車(だし)まつり「八王子まつり」の開催に合わせ、地元商店街と近隣の大学に通う学生らによるイベント「キャンぱちフェス」が8月1日から3日間、開催される。
学生にもっと「八王子まつり」に来てもらおうと、地元の商店会・八日町商店街振興組合が主催する同イベント。2回目を迎える今回は、多摩信用金庫「八王子中央支店」の店舗跡(八王子市八日町)を会場に、さまざまな出店などが軒を連ねる。
期間中は学生らによる露店に加え、東日本大震災の被災地支援ブースも展開。岩手県の特産品を紹介する「いわて三陸物産展」など、さまざまな形で被災地を応援する。プロデューサーを務める東京工科大学講師の吉岡英樹さんは「いまだに風評被害の影響を受けている方々もいらっしゃるし、震災そのものが風化してきているのは確か。盛大に被災地支援ブースを設置しているのは、思い出していただきたいという思いがある」と話す。
初日の8月1日には、会場でライブイベント「夏だ!祭りだ!音楽だ! キャンぱち音楽祭 in 八王子まつり!」を実施。「八王子ロマン地下」(子安町4)での流しの活動でも知られるバンド「フラチナリズム」や市内をベースに活動するアイドルユニット「8princess(エイト・プリンセス)」、東京工科大学の女子学生によるアイドルユニット「ゆめ研」らがライブを行うほか、スペシャルゲストに米・空軍太平洋音楽隊を迎えてイベントを盛り上げる。開催時間は17時15分~20時30分。
「コミュニティー再生」をテーマに掲げる今回。吉岡さんは「商店街の方も、地元住民の方も、観光客の方も、そして大学生も、1つになって支え合えるコミュニティーを目指す」としたうえで、「今回の企画は、コミュニティーを再生することで日本の未来を描こうというもの。地域の中で人と人が支え合うのと同時に、困っている地域があれば、地域が地域を支援することもできる」と期待を込める。
開催時間は11時~21時。8月3日まで。