NHK「八王子発ドラマ」撮影順調 北島三郎さん・水町レイコさん親子も共演

主人公の早見あかりさん(中央)と北島三郎さん(左)、水町レイコさん(右)

主人公の早見あかりさん(中央)と北島三郎さん(左)、水町レイコさん(右)

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 八王子駅北口近くの横山町公園(八王子市横山町)で7月27日、今秋の放送を目指す八王子を舞台にしたドラマ「八王子発ドラマ 東京ウエストサイド物語」の撮影が行われた。

取材会は和やかな雰囲気で行われた

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 今秋以降、NHK BSプレミアムで放送予定の同ドラマ。「アナウンサーになりたい」という子どものころの夢はすっかり封印し、就職活動を行うも、どの企業からも内定をもらえないという大学4年生・高山峰子と、突然、主婦卒業を宣言し、「昔から憧れていた芸者になる」と唄や踊り、三味線などの稽古を始める母・晴江ら高山家を中心としたコメディー。 

 当日は主人公・高山峰子を演じる女優の早見あかりさんや北國三郎太役の歌手で八王子観光大使もある北島三郎さん、三郎太の娘役・北國潤子役を演じる、北島三郎さんの三女で歌手・女優の水町レイコさんが登場。市民もエキストラとして参加するなど、街をあげてロケが行われた。

 撮影の合間を縫って、報道陣を前に取材会も開催。今月23日のクランクインから4日目となり、「八王子はとにかく暑い」と早見さん。この日も周囲の温度計が36度を指す中での撮影となり、「4日間、晴れて撮影ができることはとてもうれしいことだけど、すごく暑いし日差しが鋭い」と撮影の過酷さをにじませた。「同じ東京なのにゆったりとした空気が流れていてすてきな場所」とも。

 「空き時間も高山家4人で一つの部屋に集まって、4つ付いている団子を1つずつ分け合ったりして楽しく撮影している」と早見さん。北島さん親子との共演を前に、「2人の空気感は演じてつくれるものではないが、そこに入らせてもらえるのはやりやすいし、この後がすごく楽しみ」。会見中、しきりに「かわいい」と連発する北島さんには「言ってもらえるのはうれしいけど、どうしていいかわからない気持ちになる」と戸惑いながらも笑顔で答えた。

 北島さんが演じる北國三郎太は、商店街の名誉会長や地元のコミュニティーFMの社長なども務め、街おこしに熱中している「サブちゃん」という役柄。八王子については、「住んで37年がたつが、とてもいい街。第2の故郷なので、八王子のために一肌脱がせてもらえれば」と北島さん。「八王子は学園都市ということで若い人が多いが、八王子には止まらないで、すっと吉祥寺や立川に行ってしまう。若い人が地方から集まった学園都市なので、喜んでもらえるよう活気が出ればいい。今回のドラマがその一つになれば」と意気込む。

 今回は水町さんとの親子共演も実現。「娘と一緒ということで、ほんの少しでも思い出や歴史の一つに残ってくれれば」。「年のせいでせりふ覚えが悪くて台本通り喋(しゃべ)らないと思うけど」と周囲を笑わせながらも、「皆さんに喜んでもらえるようなドラマなので頑張る。主役が看板なので、(早見さんの)素晴らしさが出せるとすごくうれしい」と今後の撮影に向けて気合を入れる。

 水町さんは「せりふでは『お父さん』と呼ぶが、いつもは『パパ』と呼んでいるので不思議な感覚。お父さんに突っ込むところは家でもよく言っているので、台本を読んだ時はリアルに感じた」と撮影に期待をにじませながらも、「住むには暑くて寒いというのはあるが、空気はおいしくて自然もいっぱいあるので、住むのにおすすめしたい」と八王子を積極的にアピールした。

 作品には、父・謹一を俳優の羽場裕一さん、部屋にこもってフィギュア作りに熱中しているという兄・学は俳優の内野謙太さん、峰子の同級生で八王子を愛するあまりに芸者の道へと進んだ梅千代役として、女優の趣里さんらも出演。撮影は8月上旬にかけて行われている。

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