京王電鉄は9月24日、降雪時に線路上を除雪するための排雪板などを備えた運搬用貨車などをけん引する事業用車両を新たに導入すると発表した。
実際の列車と同じ速度で走りながら、架線や軌道の調べる総合高速検測車「DAX」や資材などを運ぶ運搬用貨車などをけん引する同車両。京王線を走る「9000系」車両をベースとしており、全長は1両あたり20メートル、37トン。今回は2両を新造した。
前面の塗装は営業列車との差別化や夜間走行時の視認性に配慮して黄色に塗装。同社車両としては初めて排雪板を備えており、除雪が必要な際には同車両を運行させることで、線路上の雪をかき列車運行への影響を軽減するという。
これまでは「デワ600形」を事業用車両として使用してきたが、「既存の車両が古くなっていることに加え、近年の雪害対策のため」(同社広報担当者)新造に踏み切ったという。現在使っている事業用車両については「時機を見て廃車予定」と話す。
新車両は9月下旬から日中に試運転を行うという。