西東京バス(八王子市明神町3)が12月24日、オリジナルキャラクター「にしちゅん」をデザインした路線バス「にしちゅんバス」を公開した。
日本工学院八王子専門学校の学生がデザインした「にしちゅんバス」
2013年に同社創立50周年を記念し制作された「にしちゅん」。女性社員が描いたデザインを基に同社のロゴが入った制帽と制服を身に着けるほか、片手にはアナウンスをするためのマイクも持つ。
昨年から準備を進めていた同バス。工学院大学(八王子キャンパス=中野町)、日本工学院八王子専門学校(片倉町)の2校と産学連携を図り、それぞれの学生が「にしちゅん」をモチーフにデザインを制作。学校ごとに最優秀作品1点と優秀作品2点を選出し、それぞれの最優秀作品を「にしちゅんバス」として仕上げた。
今月27日からの運用開始を前に一般に披露。工学院大建築学部まちづくり学科4年の笹悠人さんと同大建築学部建築デザイン学科4年の桜庭将さんは「にしちゅんと巡ろう!西東京バス沿線の旅」と題した作品を制作。外装には「にしちゅん」が同社運行エリア内にあるさまざまな名所を巡る様子をデザイン。車内では「にしちゅん」の足跡がついたつり革を採用したほか、座席のシート裏を利用して「にしちゅんクイズ」を出題するなど遊び心を生かしたものとなっている。
日本工学院八王子専門学校グラフィックデザイン科2年の星野日花里さんは「にしちゅん 西東京バスの旅」と題して、外装に「にしちゅん」が沿線地域のB級グルメを片手に旅している様子をデザイン。座席のシートには「にしちゅん」と花をちりばめたほか天井にも大きくキャラクターを描いた。
「考えていただいたものを生かして装飾させていただいた。それぞれのデザインの違いについては味わいとして楽しんでほしい」と同社担当者。27日以降、路線は問わずラッピングバスとして使用していく予定で「いろいろな所を旅している『にしちゅん』を見ていただければ。乗ってもらって車内も見ていただきたい」。「にしちゅん」を生かした展開については「これからまだまだ発展すると思うので、今後も検討していきたい」と意気込む。
バスは携帯電話・スマートフォン専用の電源コンセント搭載した「電源バス」となっており、電力使用量の大きいパソコンなどは利用できないが、乗車中は無料で充電できる。
26日には、イオンモール日の出(西多摩郡日の出町)で2台を展示するイベント「『にしちゅんバス』完成 なに!これ!『にしちゅん』!」も予定する。開催時間は9時~16時。