八王子市夢美術館(八王子市八日町8)は1月9日、人形作家・武藤政彦さん(通称=ムットーニ)の作品を紹介する特集展示「『ムットーニ ワールド』プレビュー」展の開催概要を発表した。
武藤さんは1956年横浜生まれ。現在、大阪成蹊大学芸術学部の客員教授を務めながら、東京・国立に居を構え作品の制作を行っている。作品はキネトスコープ・オートマタ(自動人形からくり箱)と呼ばれ、箱の中に回転する人形を納め、光や音楽、効果音、作者の語りとともに鑑賞する。昨年はラフォーレ原宿(渋谷区)で「自動人形師ムットーニ展2008」を開催。新作の展示や上演が行われた。
今回の特集展は2009年度に開催が予定されている特別展への導入と位置づける。武藤さんの代表作「摩天楼」「クリスタル キャバレー」「カンターテ ドミノ」などの作品を展示するほか、会期中には展示室で武藤さんが自ら作品を語り紹介する「上演会」も行う予定。
同館の淺沼さんは「八王子と同じ多摩地域の著名なアーティストだからということもあるが、その多摩地域でこのような規模での展覧会をこれまで実施したことがないというのも理由の一つ」と展覧会開催のきっかけを話す。「一昨年、ご本人にお会いして展覧会の開催を依頼した」(同)。
期間は2月11日~25日まで。開館時間は10時~19時。月曜休館。観覧料は一般=200円、学生・65歳以上=100円。