Bリーグ3部「東京八王子トレインズ」の2016年シーズン第1節が10月1日・2日、八王子市内で行われ、トレインズ連勝で幕を開けた。
両日とも同リーグに所属する「大塚商会アルファーズ」を相手に行われた。シーズン初戦となる今月1日は、エスフォルタアリーナ八王子(八王子市狭間町)のサブアリーナで開催した。観客は試合開始2時間前から集まり始め、最終的には1300人を超える人で埋め尽くされた。
石森孝志八王子市長によるティップオフセレモニーに続き、試合がスタート。終始トレインズのリードでゲームが進み、34対28で同チームが先行してハーフタイムに突入。専属チアキッズスクール「はっちキッズ」の子どもたちがパフォーマンスを披露し、会場をわかせた。
試合再開後の第3クオーター以降もトレインズが試合を支配。ポイントが入る度に会場からは大きな拍手が起こるなど応援も後押しし、84対62と20ポイント以上の差をつけてトレインズが勝利した。第2クオーターで3ポイントシュートを放つなど活躍し、MVPに選ばれたトレインズのスモールフォワード・地久里(じぐり)謙成選手は「チームを応援してくれた方がたくさんいたので、僕たちもいい緊張感を持って気持ちよくプレーすることができた。3部リーグ優勝するために僕たちはやっているので、それに向かってしっかりと努力していきたい」と意気込む。
会場を日本工学院八王子専門学校(片倉町)に移して行われた2日の試合でも、第3クオーターで一度逆転されたものの、第4クオーターで点を奪い返し、85対70でトレインズが勝利。2016年シーズンを連勝でスタートした。
「昨年の主力は残して、今年は補強を行ったので、そこは良かった」と和田尚之代表。フランソワ・ペロネットさんをヘッドコーチとして向けての初試合でもあったが、「緻密で凝った作戦を作る人。日本のバスケットボールを知らないで難しいところはあると思うが、彼に任せている」としたうえで、「開幕節の連勝スタートは優勝を目指す上で必ずやらなければいけないところ。会場が変わるとリングの高さや雰囲気も変わってしまうが、チーム全員で頑張った」とも。
来年5月まで続く長丁場のシーズンが始まったことを受け、和田代表は「今年はB3優勝というのを明確にチームの目標として掲げてやっている。チームで1つとなり、一戦一戦、勝つことを目指して頑張っていきたい」と力を込める。