「高尾599ミュージアム」がグッドデザイン賞受賞 高尾山口駅も

今年の「グッドデザイン・ベスト100」にも選ばれた「高尾599ミュージアム」

今年の「グッドデザイン・ベスト100」にも選ばれた「高尾599ミュージアム」

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 日本デザイン振興会(港区)は9月29日、今年の「グッドデザイン賞」の受賞結果を発表。京王線・高尾山口駅近くの「高尾599ミュージアム」(八王子市高尾町)や京王線・高尾山口駅などが選出された。

グッドデザイン賞を受賞した京王線・高尾山口駅

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 1957(昭和22)年に創設され、60周年を迎えた同賞。今年は国内外から応募された4085件のデザインを対象に審査。1229件の受賞作品を選んだ。

 「高尾599ミュージアム」は、八王子市が高尾地域の観光まちづくりの拠点として位置付け、昨年8月に開館。旧東京都高尾自然科学博物館の跡地を活用し、敷地面積約4366平方メートルの中に観光や学習、教育を兼ねた複合施設のほか、芝生を敷き詰めた広場や「じゃぶじゃぶ池」などを備える。 

 今回は「博物館機能を持った観光施設」として、ピクトグラムが数多く用いるなど「館内のサインシステムもシンプルで印象的」とし評価。「豊かな自然環境を考慮してデザインされた一連のグラフィックや展示物、空間は、登山者と来場者に高尾山の魅力を伝える重要な役割を果たしている」とも。

 同施設は「グッドデザイン金賞」など特別賞の候補となる「グッドデザイン・ベスト100」の1つとしても選出。特別賞の受賞作品は、10月28日から東京ミッドタウン(港区)で行われる受賞展「GOOD DESIGN EXHIBITION(グッドデザインエキシビション)2016」の開催初日に発表される。

 今回の受賞に、市産業振興部の大西健二部長は「高尾599ミュージアムは、建物をはじめ広場や館内のサイン、グッズなど、全て統一したコンセプトの下、オリジナルの字体(フォント)やキャラクターを使い、デザイン性を重視している。昨年8月のオープン以来、30万人を超える来館者をお迎えし、さまざまな年代の方に好評を頂いているがが、このグッドデザイン賞ベスト100の受賞で、さらに国内外から多くのお客さまにお越しいただけることを期待している」と話す。

 高尾山周辺では、昨年4月にリニューアルした京王高尾線・高尾山口駅の駅舎も受賞。新駅舎は建築家・隈研吾さんがデザイン。内外装の主な仕上げにスギ材を採用し、高尾山薬王院をイメージした屋根が特徴で、駅名標も木目を基調とした物にするなどこだわった。

 同駅については、「多くが商業施設と合体した駅ビルになってしまっている中で、ここでは大きな屋根が人を迎え入れる空間を生み出していて心地いい。木材を、大屋根のみならずホームや照明器具にまで展開し、高尾山という大自然へのゲートとしてもふさわしいたたずまいになっている。駅は人と街、街と自然など、さまざまな場所や人の結節点であることを改めて感じさせてくれる」と高い評価を受けた。

 このほかにも広域八王子圏からは、市内に事業場を持つオリンパスやソニー、両者の医療事業合弁会社でサザンスカイタワー八王子に居を構えるソニー・オリンパスメディカルソリューションズ(子安町)が手掛けた外科手術用内視鏡システム「VISERA 4K UHD」なども受賞した。

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