陵南公園(八王子市長房町)で11月20日、八王子のご当地ダンスソング「ぼくらの八王子」の公式プロモーションビデオの撮影が行われた。
「ぼくらの八王子」は2009年秋に発表されたオリジナルソング。市が八王子をテーマに子どもから大人まで楽しめる曲を作ろうと、NHK「おかあさんといっしょ」などで活躍する振付師で創作あそび作家の「たにぞう」こと谷口國博さんと、編曲家の本田洋一郎さんに制作を依頼。谷口さんが曲・歌、振り付けを、八王子出身のヒップホップミュージシャン「ファンキーモンキーベイビーズ」が詞を手掛けたことで話題となった。
今回はシティープロモーションの一環として、市と八王子にキャンパスを構えるデジタルハリウッド大学が協働しプロモーションビデオを制作。これまでにBリーグ3部(B3)の「東京八王子トレインズ」や、アイドルユニット「8princess(エイト・プリンセス)」らが「ぼくらの八王子」を踊りつなぐシーンの撮影を終えており、甲州街道(国道20号)沿いで行われる秋の一大イベント「八王子いちょう祭り」の開催に合わせて、市民参加によるラストシーンの撮影が行われた。
当日は子どもたちに加え、19日に中野サンプラザ(中野区)でワンマンライブを終えたばかりのバンド「フラチナリズム」のメンバーや、ご当地ヒーロー「転成合神ゲンキダーJ」など地元ゆかりの人たちが撮影に参加。会場中央で、たにぞうさんが「ぼくらの八王子」を熱唱する中、参加者全員でダンスを披露する模様が収録された。撮影は順調に進み、1回でスタッフから終了の合図が出ると参加者からは大きな歓声が上がった。
撮影を終え「こんなに人が集まるとは思わなかった。泣きそうだった。感動した」とたにぞうさん。「すでに僕の歌じゃない感じがする。八王子の人たちは地元愛が強いので、この八王子愛を大事にしてほしい」とも。
企画に携わる鈴木レオさんは、1万人が一緒に「ぼくらの八王子」を踊ることを目指す「『ぼくらの八王子』1万人プロジェクト」を進めていることを受け、「オリンパスホール八王子や市内の公園などに4カ所に2500人ずつ集めて、同時中継でやるという夢を持っている。もっと『ぼくらの八王子』を知っていただいて、1万人が自然に踊れるように目指していきたい」と意気込む。
完成したプロモーションビデオは、12月以降にユーチューブや市の施設などで公開される予定。