イオン(千葉市)は2月19日、一部メディアが今後の大型ショッピングセンターの出店計画を撤回、延期すると報道したことについて、「八王子については今後も前向きに検討していく」と答えた。
同社は全国に数多くのショッピングセンターを展開。昨年10月には埼玉県国内最大級のショッピングセンター「イオン レイクタウン」を開業し、大きな話題を呼んだ。
八王子へのイオン出店に関しては昨年12月、中央道・八王子インターチェンジに程近い八王子・滝山町にある都有地約12万平方メートルを、地元住民らで作る「八王子インター北地区周辺まちづくり合同会社」が約29億円で落札。これを受け、同社が合同会社と協力の上、具体的な出店計画を決めていく方針であることを一部メディアが伝えていた。
今回の報道について、同社の広報担当者は、テナントが決まらない事などが出店に影響を与えていることを認めた上で、一部報道で挙げられた出店計画の撤回、延期については「公式に発表したものではない」と回答。茨城県笠間市での出店計画の撤回については、「既に地元自治体が進出辞退を発表しており、なぜ今になって報道されるのかわからない」とした上で、「事実と異なるものもあり、なぜこの物件をというものもある」と答えた。
これを踏まえ、現在計画されている八王子への出店については、「地元との関係も良く、前向きに検討している」と回答。正式に進出を決定しているわけではないが、「今のところ、計画の撤回もない」という。