京王電鉄は現在、ケーブルカー・高尾山駅そばの食堂「香住」店内で「高尾山deラブレター展」を開催している。
高尾山薬王院には良縁成就や夫婦和合、縁結びの御利益があるとされる「愛染堂」、「倶利伽羅堂(くりからどう)」などが建立されており、同社はこの「縁結びスポット」としての高尾山に着目してイベントを企画。昨年はケーブルカー・高尾山駅のそばにある展望台「ラウンジエコー」で同展を開催した。
同展では住友信託銀行が2000年から行っている公募企画「60歳からのラブレター」の入賞作品を展示。「60歳からのラブレター」は長年一緒に過ごしてきた夫婦が夫から妻へ、妻から夫へ改めてラブレターを送るというもので、これまでに約8万通、昨年だけでも約7,000通を超える応募が寄せられている。5月16日にはこの企画を基にした映画「60歳のラブレター」も公開される予定。
「香住」は高尾登山鉄道(八王子市高尾町)が直営で運営する食堂で、「とろろそば」(780円)や「ハスカップソフトクリーム」(350円)などを登山客に提供している。
今年は高尾登山鉄道の協力を得て、「香住」店内に展示スペースを開設。「60歳のラブレター」でこれまでの入賞作品に選ばれた作品の中から約20点を厳選し、パネル展示している。
展示スペースには高尾山薬王院と協力して、ラブレターを投函する「祈祷(とう)箱」も設置。勇気が足りなくて渡せなかったラブレターや故人に当てたラブレターなど、思いを届けることができなかったラブレターを同展開催期間中、一般から受け付ける。集めたラブレターは期間終了後、高尾山薬王院で祈とうされる予定。
展示時間は毎日9時30分~15時30分。5月31日まで。無料。