八王子南口再開発ビル、核店舗に「スーパーアルプス」-東急ストア白紙撤回で

建設中の「サザンスカイタワー八王子」。建設現場を取り囲むように八王子の歴史が描かれている。

建設中の「サザンスカイタワー八王子」。建設現場を取り囲むように八王子の歴史が描かれている。

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 八王子駅南口市街地地区再開発組合は6月5日、八王子駅南口に建設中の再開発ビル「サザンスカイタワー八王子」のキーテナントとして、スーパーアルプス(八王子市滝山町)と予約契約書を締結することに合意したと発表した。

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 再開発ビルは高さ158メートル、地上41階、地下2階から成る超高層ビル。新設するペデストリアンデッキで八王子駅と直結し、商店や市民会館、市の中央地域総合事務所(仮称)などの行政施設、住宅を併設。八王子駅南口再開発のシンボルとなっている。現在は市民ホール側低層棟で鉄骨の組み立てを、住宅側高層棟でビル8階部分の建設が進んでおり、今年12月には41階まで上棟する予定。総事業費は約387億円。

 同組合によると1999年12月、同ビルに関して東急ストア(目黒区)と出店に関する覚書を締結。しかし、昨年4月、東急ストア側が一方的に出店意向の白紙撤回を伝えてきたという。その後の交渉でも両者の間で折り合いが付かず、組合側は東急ストアの出店を断念。新たなテナントの選定を行った結果、スーパーアルプスと出店予約計画を締結することになった。

 スーパーアルプスは八王子に本部を持つスーパーマーケット。現在、八王子と隣接する市町村に計23店舗を展開する。発表について、黒須隆一八王子市長は「同社は八王子で生まれ育った企業。八王子の顔であるこの場所に出店していただけることは、南口の活性化と本市の発展に大いに寄与していただけるものと信じている」とコメントする。

 一方、計画を白紙撤回した東急ストア側に対しては、「損害賠償請求をすることにした。現在その手続きを顧問弁護士に依頼している」と同組合。

 また、同組合はビル9階~41階の住宅部分について、6月27日にモデルルームをオープンするとも発表。住宅の分譲については住友不動産(新宿区)が販売準備を進めていたが、今年1月、4月、そして6月と3回にわたって販売開始時期が延期されており、今回のモデルルーム・オープンで、ようやく販売へ向けた動きが本格化する。今後、サイトなどで予約を受け付け、案内会を実施していく予定。「一般のお客様に対しての案内・販売は9月を予定している」と同組合。

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