学生が「社長のカバン持ち」体験-サイバーシルクロード八王子、今年も実施へ

事前に行われる学生向け学習会の模様

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 八王子の産業活性化組織「サイバーシルクロード八王子」(八王子市明神町2)は市内の中小企業を対象にした学生向けインターンシップ「3日間社長のカバン持ち体験」を、今年の夏休み時期に実施する。

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 同事業は2005年から実施し、今年で5回目。「元々は、IT事業者の緩やかな交流組織の中の分科会『地域活性化部会』というグループから出たアイデア」と同会事務局の山岸さん。その後、地域の中小企業が持つ魅力を経営者と行動を共にすることで学生に知ってもらおうと事業がスタートした。

 学生は各大学のキャリアセンターなどを通して募集。受け入れ先企業は同会が募集をかけ、毎年20社前後が参加する。これまでに約80人の学生が「カバン持ち」を体験。参加した学生からは「1年生でこれを経験するとしないとでは、これからの4年間の過ごし方が全く違うものになる」といった声が、参加した企業側からは「当社のような中小企業では今まで現役学生のような若い人が社内にいたことがない。会社にとってもいろいろな刺激になった」といったコメントが寄せられているという。

 学生は事前に行われる学習会に参加。「名刺の交換の仕方」などの基本的な作法を学んだ上で受け入れ先企業に入る。毎日の体験は1日ずつ報告書としてまとめる。昨年の報告書は今年3月に同会が発行した「八王子就活サポートマガジン100company」に企業ごとに掲載された。

 学生にとっては実際に動いているビジネスの現場を肌で体験することができ、また、企業側にとっては最近の学生の動向をつぶさに知ることができるという「一石二鳥」の事業。「学生には地元企業の魅力を知っていただき、ぜひ将来のキャリアの選択肢の一つとしてもらいたい。企業側には今どきの学生、若者と直接触れ合って魅力を感じる企業とはどんなものかを考える手がかりにしていただければ」と山岸さん。

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