JR東日本八王子支社(八王子市旭町1)は6月24日、特急「はちおうじ日光」号を7月18日~20日に運転すると発表した。
JRでは2006年から世界遺産に指定された日光への観光輸送を強化する目的で、新宿と東武鉄道・東武日光駅の間をつなぐ特急「日光」号を運行している。今回、期間限定でこれを多摩エリアまで延伸。「この機会に世界遺産登録10周年を迎える日光へ、乗り換えなしで行ける特急を」と同社はアピールする。
電車はJR八王子駅と東武鉄道・東武日光駅の間をつなぐ。同社によると、多摩エリアから東武日光駅まで走る直通電車は今回が初めて。八王子を出発後、中央線の立川、国分寺、三鷹、吉祥寺、新宿の各駅に止まりながら走行。その後は特急「日光」号と同じく、新宿から池袋を経由して大宮へと進み、さらに東北本線・栗橋駅で東武日光線へと線路を移して、東武日光駅まで走る。所要時間は約3時間。
運転は各日8時44分に八王子駅を出発する電車と、17時4分に東武日光駅を出発する1往復のみ。車両は6両編成で、特急「日光」号でも使用しているJRの観光用車両「彩野」を用いる予定。
運転初日となる7月18日には、八王子市副市長や日光市長などが参加する「出発式」を行う。八王子と日光は江戸時代後期、八王子千人同心が日光東照宮(栃木県日光市)の火の番を務めた縁から、1974(昭和49)年に両市は姉妹都市を締結した。これを受けて、今回出発式を同駅で行うことになった。
出発式は八王子駅3番ホームで行う予定。