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日野市がメタバースを使った居場所づくり実験 ひきこもり状態の人など対象

「META場」のイメージ

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 日野市が10月8日、メタバース(仮想空間)を活用したオンライン上の居場所「META場」を提供する実証実験を行う。

ひきこもり支援の一環でメタバース空間を活用した実証実験を行う

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 今回の実証実験では、ひきこもり状態や生きづらさを抱えた人、不登校の人などを対象に、オンライン上で交流を図ることができる居場所を提供する。主催は日野市健康福祉部セーフティネットコールセンター。

 ベンド(千代田区)が提供するオフィス、教室などとして使うことができるメタバース「MetaLife」の無料サービスを活用する。参加者はアバターを作って音声やチャットで会話するなど自分のスタイルで決められた時間を自由に過ごす。

 対象は「居場所を必要とする人」としており、開催時間中の入退出は自由。「自分と周囲の人どちらも大切に」「話しても話さなくても大丈夫」「META場で話したことや個人の情報はMETA場の外に持ち出さない」の3つを「大切にしていること」として掲げる。

 日野市の広報担当者は「まず初めに、META場の概要とルールを説明する。その後は参加してみたいトークテーマのテーブルに近づき参加する、META場内を探検する、相談する、他の参加者の話を聞くだけなど自由に過ごしていただける」と説明する。

 日野市の広報担当者は「ネット上には、ひきこもりの方であっても参加しやすい多様な民間のコミュニティーがあるが、コミュニケーションツールとして利用されることが多い。コミュニケーションも居場所の重要な役割ではあるが、専門性や地域・広域連携のネットワーク、多様な社会資源とのつながりなど行政の持つ強みを生かし、居場所の利用を通じて、専門的な相談ができ、必要な支援などにもつながることができる居場所を提供していく」と話す。

 開催時間は14時~15時30分。定員は20人。参加無料(要事前申し込み)。締め切りは10月6日。実証実験は来年6月までの間で、11月以降も月1回のペースで行う。毎月第1水曜の同時間帯に開催する予定。

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