
東京都が9月22日、八王子・南大沢地区で電動モビリティーのシェアリングサービスを使った実証実験を始めた。
今回は高齢者などが丘陵地にある団地から移動するときの負担軽減などを目的に実験を始めた。東京都、東京都住宅供給公社(JKK東京)、近距離モビリティー製品の開発などを行っている「WHILL」(品川区)の3者が連携し、免許不要の電動モビリティー「WHILL(ウィル)」を使って実験を行う。
京王線・南大沢駅から徒歩約13分の「コーシャハイム下柚木三丁目」(八王子市下柚木3)と、徒歩約20分の「トミンハイム南大沢東」(南大沢3)の各団地の居住者が対象。チェア型の「WHILL Model C2」と、スクーター型の「WHILL Model R」の2種類の電動モビリティーをそれぞれの団地ごとに合わせて4台用意し、団地と駅前にある商業施設などへの移動に使ってもらう。
利用者は専用アプリを使って、予約から決済、施錠、返却までを行う。実験に当たっては商業施設とも連携し、一部の商業施設には専用の駐車スペースを設置したほか、店舗への乗り入れも可能にした。
使い勝手や満足度などを聞くアンケートを利用者に行うほか、機体に設置されているGPS機能を使って、利用されたルートや時間などについても分析することで効果を検証する。
利用料金は、11月30日まで=1回300円、12月1日~1月31日=同400円、2月1日~3月13日=同500円。1回3時間まで。