松栄山了法寺(八王子市日吉町)で1月9日、メードと一緒に餅(もち)つきを体験できる「LOVEこね」が開催される。
同寺は1489年に開山した日蓮宗の寺。「八王子七福神」の一つである新護弁財天を祭る。昨年春には八王子の町おこしを目的に地元企業の八福(元本郷町1)の三井一仁さんらが中心となって、イラストレーターのとろ美さんが描いた「萌え看板」を境内に設置。その後、11月の「八王子いちょう祭り」の際には同寺内でメード喫茶を開き、国内外のメディアが取材に訪れるほどの大きな話題を呼んだ。
メード喫茶開催以降、「次回イベントの早期開催への期待の言葉を多くいただいた」と八福の室井さん。「その時に参加したメードさんからも『またみんなで集まってご奉仕したい』という要望があり、イベントの開催が急きょ決定した」。
イベント内容は「町内会で行う餅つき大会と同じもの」。ただ、「メードさんの掛け声で『なむなむ』『こねこね』『キュン・キュン』とつき上がった餅に『ラブ込め』をしてもらうなど、メードカフェテイストを入れて盛り上げたい」という。当日は、11月のメード喫茶の際に「とろ弁天」として参加したとろ美さんのほか、12月に発売されたCD「【電波系】作業用A-POP【痛サウンド】」のプロデュースを担当した上田紗奈衣さんなどが参加する。
また、「餅つきが一通り終わったところで羽根つきを行う」と室井さん。「GACHI羽つき」と名付けられたイベントでは勝ち抜き方式を採用し、3人勝ち抜いた場合には景品を進呈。男性が負けた場合は「罰ゲームとして『とろ弁天』が墨で顔に落書きする」予定。このほか、オリジナルグッズの販売や、年末に開催された「コミックマーケット77」でとろ美さんが頒布した新作CDの販売なども行う。
イベントの開催日は、同寺のほか、毘沙門天の本立寺(上野町11)、恵比寿天の伝法院(南新町4)、寿老尊と福禄寿の金剛院(上野町)、布袋尊の信松院(台町3)、走大黒天の善龍寺(元本郷町1)、吉祥天をまつる吉祥院(長房町)の7寺を巡って御朱印を集める「八王子七福神巡り」に合わせた。「この催しをきっかけに、八王子以外の地域から来た方にも『八王子七福神』の存在を広く知っていただけたら」と室井さん。
開催時間は12時~15時ごろ。参加費は、大人=500円、小学生以下無料。