高尾駅の商業スペース、リニューアルへ-地域の玄関口目指す

リニューアル後の高尾駅のイメージ

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 JR東日本八王子支社(八王子市旭町)は2月25日、JR中央線・高尾駅の商業スペースを今春リニューアルすると発表した。

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 高尾駅は1901(明治34)年8月1日に開業。京王高尾線と接続し高尾山への窓口にもなっている。2008年度の1日の乗降客数は約3万2,000人。現在の駅舎は1927(昭和2)年に竣工した社寺風のもので、大正天皇崩御の際、大喪列車を走らせるために新宿御苑(新宿区)に設置された仮停車場を移築したもの。1997年には「関東の駅百選」の一つに選ばれている。

 今回リニューアルが発表されたのは同駅の北口側。3月と4月の2回に分けて店舗をオープンする。「観光地として海外からも注目されている高尾エリアにスポットを当て、中央線沿線の魅力向上を目指した地域共生型の商業施設をオープンする」と同社広報担当者。

 リニューアルのテーマは「復古創新」。地元で暮らす人に加え、観光目的の客も取り込み、駅を集いの場所にしていく。今回、石見銀山(島根県大田市)周辺エリアの活性化に尽力し、アパレルを中心としたブランド「群言堂」などを展開する石見銀山生活文化研究所(大田市)がプロデュースを担当する。

 3月25日に「第1期」としてオープンするのは「Ichigendo」(いちげんどう)と名付けられたナチュラルフードショップ。店舗面積は109平方メートルで、「日本の『いいもの』をテーマに日本各地の食材や雑貨を取り扱う」。カフェも併設するほか、サラ秋田白神(八王子市松木)の天然酵母パンなど、地元・八王子で生まれた商品も積極的に取り扱っていく。営業時間は7時~21時。

 「第2期」は4月以降のオープンを予定。アパレルショップ「群言堂」が出店し、八王子の工芸品である「八王子織物」などを販売予定。そのほか、地域のさまざまな著名人を呼びライフスタイルを提案する座談会「駅弁大会」などのイベントも行っていく。営業時間は10時~19時。

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