東京造形大学(八王子市宇津貫町)で現在、同大学を卒業した5人の作家による展覧会「造形現代芸術家展」が行われている。会場は同大学附属横山記念マンズー美術館。
同展は卒業後も創作活動を続けている作家を紹介する目的で行われており、今回で6回目。30代の作家が中心となって行われており、「在学生に彼らの活動を知ってもらうと同時に、在学生の意欲の喚起を促すことが目的」と同館館長も務める同大教授の岡村多佳夫さん。
今回は、1997年から1年間、雑誌「広告批評」の表紙デザインを担当していた大槻あかねさんや東京都が行っている公募展「トーキョーワンダーウォール」で2005年に大賞を受賞した宮崎勇次郎さん、「セロテープアート」の第一人者としてセロハンテープの大手メーカー「ニチバン」(文京区)とタイアップし活躍する瀬畑亮さんなどによる個性的な作品を展示している。
テーマは「パンタヘドロン」。5面体を意味するこの言葉に、表現手法も素材も異なる作家の姿を表した。「5人の作家たちのさまざまな芸術表現方法の違いを感じ取っていただければ、今回の展覧会コンセプトが理解していただけるはず」と岡村さん。評判は上々で「学内外問わず、開催初日より多くの方にご来場いただいている」という。
開館時間は10時~16時30分。日曜・祝日休館。入館無料。今月24日まで。