高尾駅北口にアパレル店「群言堂」-日本の風土に合った素材使う

開店に向けて準備が進む「群言堂 高尾駅」店

開店に向けて準備が進む「群言堂 高尾駅」店

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 JR中央線・高尾駅北口の商業スペースに4月22日、アパレルショップ「群言堂(ぐんげんどう) 高尾駅」店(八王子市高尾町)が開店する。

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 JR東日本八王子支社(旭町)は今年2月、高尾エリアへの観光客の取り込みも狙って、同駅の商業スペースを地域共生型へとリニューアルすると発表。石見銀山生活文化研究所(大田市)がプロデュースを担当した。「歴史ある木造駅舎をビジネスの場として活用しながら、駅をコミュニティー・ステーションとして位置付け、新しい可能性を求めていきたい」と同研究所所長の松場登美さん。

 リニューアルのテーマは「復古創新」。3月25日にはその第1弾として、日本各地の食材や地元・八王子で生まれた商品などを扱うナチュラルフードショップ「Ichigendo(いちげんどう)」が開店。「地元のお客さまや観光のお客さまにご利用いただき、大変好評をいただいている」とJR東日本の広報担当者。

 今回開店する「群言堂」は、同研究所が石見銀山周辺に伝わる生活・文化を基に商品開発を行っているブランド。島根県大田市に本店を持ち、これまで全国の百貨店を中心に店舗を展開してきた。「日本の気候風土に合った心地よい素材を基にデザインした服・生活雑貨を通じて、新しいライフスタイルを提案する」。自社開発したブラウスやストールといった衣服に加え、石見地方に伝わる生活や文化を反映した硯(すずり)や水滴などの商品も並ぶ。

 出店に合わせ、八王子織物のメーカー・みやしん(北野町)も協力。同社は「シャトル織機」と呼ばれる、横糸を通す形の伝統的な織機を使用しており、「効率化が求められる現代では、この織機を使用している機屋は大変希少」だという。今回は八王子織物を使ったシルクのストール(2万3,100円)やネクタイ(7,350円)などを共同で開発、同店で販売する。

 オープン当日は島根に伝わる民俗芸能「石見神楽」を上演(10時45分~・14時~)。27日には「Ichigendo」と共同で地域の著名人を呼びライフスタイルを提案する座談会「たべる駅弁、しゃべる駅弁」を開く。「駅で弁論大会」から駅弁と名付けた同イベントは、今月から月1回のペースで開催。1回目となる今回は、松葉さんと麻布十番(港区)の雑貨店「Black&White」のオーナー・加藤エイミーさんの2人による座談会を行う。開催は18時からで、参加費は3,150円。事前の申し込みが必要。

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