京王電鉄は5月29日、映画「RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語」が同日から全国公開されることを受け、京王線の各駅で「公開記念入場券」の販売を始める。
中井貴一さん演じる一流企業のサラリーマンが、島根県東部を走る「一畑電車」を舞台に、50歳を目前にして子どものころからの夢だった「電車の運転士」を目指す同作品。「ALWAYS 三丁目の夕日」などを手がけたROBOT(渋谷区)が製作し、京王グループの京王エージェンシー(新宿区)が映画の製作委員会のメンバーとして参加。同社も製作協力の形で作品にかかわっている。
映画の公開を受け、これまでに京王聖蹟桜ヶ丘ショッピングセンター(多摩市関戸1)で映画のパネル展や鉄道をテーマとしたイベントを実施。今月30日まで、車体やヘッドマークに同作品のラッピングを施した車両を運行するなど、さまざまなキャンペーンも展開しており、今回は映画の公開日に合わせて商品を企画した。
記念入場券は「京王線の硬券入場券を記念台紙にセットしたもの」と同社。実際の一畑電車を走るのが、もともと京王線を走っていた「京王5000系」車両であることを受け、記念入場券の台紙ではこの「5000系」がどのように生まれ変わったのかを写真を使って説明するなど、工夫も凝らした。
1セットには大人120円分2枚と子ども60円分1枚の計3枚の硬券を封入。京王線・新宿駅、渋谷駅では各500セット、京王八王子駅・京王多摩センター駅・南大沢駅・橋本駅・高幡不動駅・桜上水駅・千歳烏山駅・調布駅・府中駅・明大前駅・吉祥寺駅の各駅では各300セットを販売し、計4,300セットを用意する。
価格は1セット300円。販売は29日8時から。なくなり次第終了する。