今秋の開学を目指す「東京にしがわ大学」(開校準備室=TEL 090-8105-8434)は7月10日、多摩市市民活動情報センター(多摩市関戸)でプレ授業「割りばしアートプロジェクト多摩」を行う。
同大学は立川に拠点を置き、多摩地区30市町村すべてをターゲットにする生涯教育プログラム。愛称は「にわ大」。NPO法人シブヤ大学(渋谷区)が2006年9月から東京・渋谷で企業人やアーティストなどを講師に迎えて、ライブハウスやカフェ、公会堂などを会場に授業を行っている「シブヤ大学」が基になっている。都内での展開は渋谷に続き2例目。
昨年8月に初めて「職員会議」を行って以来、開学に向けた準備を進めてきた同大学。今年6月には、多摩地域を巡って授業の会場になりそうな場所を探す催し「教室を探せ!」を実施し、八王子城趾や多摩丘陵の尾根道に当たる「多摩よこやまの道」など各地でフィールドワークも行った。今回はこれらを受け、開学前のプレ授業を行うことになった。
同大学としては今回が初めての授業。同大学職員でもあるプロダクトクリエーター「かえるさん」こと、本郷順さんが講師となって、子ども向けに授業を行う。同大学は子ども、大人、男女問わず、誰でも参加可能していく方針。そこで、「『プレ授業でもバランス良く』という方針を立て、今回は子どもたちを対象にした」と同大学職員の古川さん。
当日は小学生以上を対象に、糸と使用済みの割りばしを持参してもらったうえでアート作品を作っていく。「子どもたちに環境保護やリサイクル、生活習慣など、割りばしを通して多くのことを学んでもらう」。保護者は協力できるが、そのためには当日発表されるミッションに挑んで正解しなければならないなど、開催に当たっては工夫も凝らす。参加無料。定員は20人で、メールでの事前の申し込みが必要。先着順だが8日現在、まだ空きはあるという。
今回を皮切りに、8月14日、9月11日と3カ月連続でプレ授業を予定。8月以降の詳細はまだ決まっていないが、「8月は大人の男性か大人の男女、9月は女性を対象にした授業の準備を進めている」と古川さん。開校後は毎月第2日曜日に授業を行っていく方針。
開催時間は13時~16時。