セガサミーホールディングス野球部(港区)が八王子市内に持つクラブハウスや練習場が9月29日、日本産業デザイン振興会(港区)が主催する2010年度の「グッドデザイン賞」を受賞した。
同社野球部は2005年8月から活動を開始。創部2年目の2007年から3年連続で「都市対抗野球」の東京都代表として出場するなど社会人野球チームの強豪として知られる。現在は西武ライオンズや阪神タイガースなどで活躍した佐々木誠監督以下、30人を超えるメンバーで構成。今月31日には日立市民球場(日立市)で行われる「社会人野球日本選手権大会」の1回戦への出場を控える。
同賞に選ばれたのは、昨年3月に八王子市戸吹町に完成した施設。100人が観戦できる屋外球場のほか寮や室内練習場などを備える。「小高い丘に自然と調和する『勇者の丘』を築くことが設計理念」と同社広報担当の夏目さん。丘の斜面中腹に置かれたクラブハウスには、25本のコンクリート柱と21本の木製ルーバーを設置。「侍が昇り旗をひるがえし、風になびかせながら領域を築いた陣地をデザインした」という。
8月に東京ビッグサイト(江東区)で行われた「グッドデザインエキスポ2010」にはパネル展示の形で出展。写真や図でデザインをアピールした。
今回は同社と設計などを担当した大成建設(新宿区)の2社が受賞。受賞の報告を受け、「グッドデザイン賞を受賞したことを大変誇りに思う」と夏目さん。「八王子をホームグラウンドとする社会人野球チームとして、常にチャレンジする気持ちを忘れずにこれからもまい進し、皆さまに夢と感動をお届けしていきたい」とも。