JR東日本八王子支社（八王子市旭町）は現在、「オレンジ色の電車」として親しまれ、10月17日に引退する中央線201系車両の「ラストラン記念入場券」を販売している。

　201系は1979（昭和54）年に開発された通勤形電車。1981年（昭和56）年から1985（昭和60）年までの間に計1,018両が製造され、中央線のほか青梅線や五日市線などで使われてきた。2006年から新型車両への切り替えが始まり、現在、同車両を運用しているのは中央線、京葉線、外房線、東金線の4路線のみとなっている。

　中央線については今年まで2編成を残していたが、このうち「H4編成」が今年6月に引退。最後まで残った「H7編成」も今月17日に長野県・松本駅まで走る臨時列車「さよなら中央線201系 ラストラン山梨そして信州へ」での運用を最後に引退することが決まっている。

　同社では車両の引退に合わせ、「さよなら中央線201系」キャンペーンを2期にわたって展開。オリジナルグッズの販売やトレーディングカードの配布など、さまざま催しを行ってきた。今回、「中央線201系電車のラストラン記念と多くのお客さまに愛された201系電車への感謝の気持ちを込めて、記念入場券を発売する」と同社。

　記念入場券は、同社が管轄する中央線・相模湖駅から吉祥寺駅までの15駅で販売。表紙に201系車両の前面をデザインした特製台紙に大人＝130円分、子ども＝60円分の2枚を封入する。表紙については発売する駅ごとに電車の行き先の方向幕を設定。裏表紙には15駅分すべて集めると、力走する中央線201系車両が浮かび上がるなどこだわりをみせる。

　価格は1セット190円（相模湖駅のみ210円）。販売数は各駅2,100セット。各駅の「みどりの窓口」で取り扱っており、購入は1人1セットのみ。販売は今月17日まで。