書籍・文具の販売などを行っている三成堂(八王子市中町)は東日本大震災を受け、被災地の子どもたちに送る本を一般から集めるキャンペーンを実施している。
国分寺に実店舗として「三成堂書店 国分寺店」(国分寺市)を展開するほか、通販サイト「ブックスファクトリー楽天市場店」などを運営する同社。同社が参加する書店ネットワーク「書店新風会」が今回の震災を受けて立ち上げた「被災地の子どもたちに本を贈ろう運動」に参加し、本を集め始めた。
「書店新風会に参加している書店には、阪神・淡路大震災を経験された関西エリアの書店もある」と同社の三浦さん。「避難所にいる子どもたちは娯楽が少なく、被災を免れた書店が絵本や漫画を近所から集め避難所に本を寄贈した経緯がある」。今回のキャンペーンは、こうした経験を生かして立ち上がったという。
同社では4月4日から本の引き受けを開始。店へ持参するほか、宅配便を利用して同社へ直接送ることもできる。「いらないので構いません。被災地にいる子供たちに本を贈ってあげたい」とホームページやブログ、ツイッターなどでも呼びかけを始めた。反響はまだ大きくないが、「漫画は若干集まり始めている」と三浦さん。
対象は絵本、児童書、漫画、小説などの文庫本。集めた本は取次会社トーハン(新宿区)を通じて被災地に送る。本の引き受けは今月30日まで。