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八王子駅前の商店街で「古本まつり」-被災地に送る本の寄贈も受け付け

「八王子古本まつり」の開催期間中、ユーロード沿いに並ぶテントの様子

「八王子古本まつり」の開催期間中、ユーロード沿いに並ぶテントの様子

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 八王子駅前の西放射線通り商店街(ユーロード)で5月1日から、古書をテーマとしたイベント「八王子古本まつり」が行われる。

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 同まつりは2009年10月に初めて開かれ今回で4回目。「ふるいのも、あたらしいのも、キラキラできる」をキャッチコピーに「古書げんせん館」(八王子市中野上町5)を中心とする八王子古本まつり実行委員会が主催する。

 メーンイベントである古書の販売では初出店となる2店を含め、関東近郊の古書店など19店が参加。八王子からは同店のほか、高尾文雅堂(初沢町)、まつおか書房(明神町4)が店を出す。期間中、ユーロード沿いに並ぶテントでは一般書や美術本、児童書や歴史書などさまざまなジャンルの古書が一堂に集まる。

 古書店のほかにも一般が自分の本を持ち寄る「一箱古本市」や、「3冊100円テント」「八王子&多摩テント」などテーマ別のテントも登場。今年が「国際森林年」であることにちなんで山や森、植物などをテーマとした書籍を集めた特集「森へ帰ろう」なども行われる。

 八王子の社会福祉施設や作業所で作られた手作り雑貨などを販売する「ゆるゆるライフスタイルテント」、中町公園(中町)を会場にした音楽イベント「MUSIC LIVE at 中町公園」など、さまざまなイベントも予定。東日本大震災を受け、「募集!大震災チャリティーBooks」も実施。「被災者に薦めたい本、自分が被災者だったら読みたい本を集め、被災地に届けようと思っている」と古書げんせん館の坂田昌子さん。会場内の本部テントで本を引き取り、集めた本は「移動図書館」として被災地に届けるという。

 「科学への盲信、物やお金の量を基準にした豊かさに対して、懐疑的にならざるを得ない時代を迎えつつある。多くの書き手が悩み論じた文明論や文化論からいまこそ学ばなければならないのかも」と坂田さん。「回を重ねるごとににぎわいが増し、商店街の活性化に貢献するお祭りにしていきたい」とも。

 開催時間は10時~19時。5月5日まで。

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