サイバーシルクロード八王子(八王子市明神町2)は6月20日、Android(アンドロイド)の活用を通して八王子を魅力あふれる街にしようと同会が進める「Android City 八王子」のロゴマークを発表した。
アンドロイドはGoogleが携帯情報端末向けに開発したOS。「Android City 八王子」ではこのアンドロイドをまちおこしの材料にしようと、企業への支援や事業実現へ向けたコーディネートなどの活動を実施。「今秋にはアンドロイド関連のカンファレンスの開催、展示会への出展なども考えている」と同事務局の岩月さん。地域産業の振興も狙って「八王子織物」の地元企業と連携。アンドロイドのキャラクター「ドロイド君」を使ったネクタイやブックカバーの開発・販売などの取り組みも行っている。
今回のロゴマークについて、「アンドロイドを街として推進するため地域ブランドとして統一したイメージを作ろうと作成に至った」と同事務局の岩月さん。「このマークが将来、八王子のシンボルとなるよう後押しする」とも。
デザインは今年、日本商環境設計家協会(千代田区)が主催する「JCDデザインアワード」で新人賞を獲得したTYRANT一級建築士事務所(明神町2)の松葉邦彦さんが担当。松葉さんは市と八王子商工会議所、サイバーシルクロード八王子が協働で実施する創業支援事業「本気の創業塾」の出身。松葉さんについて、「デザインを得意とされている設計士さん」と紹介する岩月さん。「サイバーシルクロード八王子にあるインキュベーション施設に入居されていることもあり依頼した」と話す。
ロゴマークでは「ドロイド君」と「Andoid City Hachioji」の頭文字「ACH」を組み合わせたもので、全体で「HACHI」と読めるようになっている。「ACHはドイツ語で驚いた時に発する音」と岩月さん。「ドロイド君とHの字、感嘆符とIの字に驚きの意味がかかっている」。ロゴは既に販売されているグッズにステッカーとして貼るほか、今後の製品などにも積極的に活用する方針。「八王子産の一大ブランドにしようと企画している」と意気込む。