八王子市社会福祉協議会(八王子市元本郷町3)は8月15日から、市民が東日本大震災の被災地で行うボランティア活動を支援しようと「被災地支援ボランティア支援金」の募金を始める。
東日本大震災を受け、八王子では市と同会が連携して「八王子市災害復興支援ボランティア」を募集。7月に2期に分けて宮城県東松島市で40人の市民が活動を行ったほか、大学コンソーシアム八王子(旭町)も8月の夏休みを利用した「夏休み学生ボランティア」を募集するなど被災地支援を目的とした取り組みが、さまざまな機関で行われている。
今回は市民にもっと被災地でのボランティア活動に参加してもらおうと、活動に伴う自己負担の一部を助成する制度を創設。資金を市民や企業、団体から広く募ることにした。
中央共同募金会による「災害ボランティア・NPO活動サポート募金」などとは異なり、団体ではなく個人に対して助成を行う点が特徴。「被災地を支える人、それを支援する人、全て八王子市民という、まさに『八王子のチカラ』を結集して、被災地を支援する仕組み」と同会。このような地域還元型の被災地ボランティア支援制度は全国的でも珍しく、都内では初の試みになるという。
同会では今月15日以降、八王子市役所、道の駅「八王子滝山」(滝山町)など市内の19カ所に募金箱を設置。郵便振替や銀行振り込みでの受け付けも始める。支援についてはボランティア活動を行った個人に対して、1回限り1万円を上限として助成する方針。「被災地に行くことができない人も募金という形でのボランティア活動を通じて支えていただくことで、自発的かつ継続的な被災地支援の仕組みが八王子で広がれば」とも。
募集は2012年3月31日まで。