高尾山の日影沢国有林などで10月1日、2カ月に及ぶ「高尾の森・ふれあいと学びのキャンペーン」のキックオフイベント「親子間伐体験」が行われる。
今年が国連の定める「国際森林年」であることを受けて行われる同キャンペーン。高尾山について、「大都市の近くに位置しつつも、今なお豊かな自然が残され、国内外からの多くの登山者に親しまれている」と実行委員会。「さまざまな高尾山の森に触れ、学び、守り育てる行事やアクションなどを紹介するとともに、森の恵みに感謝しつつ、その適切な保全と利用を呼びかけよう」と今回のキャンペーンを企画した。
同キャンペーンでは同日から11月末まで、京王電鉄が毎秋に行う「高尾・陣馬スタンプハイク」や「高尾山もみじまつり」など高尾山を舞台にしたさまざまなイベントと連動した企画を予定。今回の「親子間伐体験」はそのキックオフイベントとして行われる。「1985(昭和60)年の国際森林年で記念植樹が実施された裏高尾の森林が舞台」と担当者。「豊かな森林を将来に引き継いでいくとともに、森の恵みを生かしていくための間伐などの手入れや間伐材利用に向けた体験を行う」
当日はデモンストレーションや説明を受けながら、1時間~1時間半ほどかけて高尾山の日影沢キャンプ場(八王子市高尾町)を取り囲む国有林で実際に木を伐採。切った木は割り箸などに加工するほか、それらの加工品を12月に東京ビッグサイトで行われる「エコプロダクツ展」に持ち込むという。
終了後は麓のケーブルカー「清滝」駅前のステージで「キックオフ式典」を開催。「国際森林年子ども大使」を務めるミュージカル「葉っぱのフレディ」の子役の皆さんによる開会宣言のほか、チェーンソーを使ったアートの実演や歌手の上田正樹さんによるライブイベントなどを予定する。
対象は小学生以上の親子200人。無料。「申し込みにはまだ余裕がある」と担当者。締め切りは今月22日。