プロバスケットボールチーム「東京八王子ビートレインズ」広報の協力の下、ホームゲームの開催に合わせ、試合の見どころや選手について紹介していく本企画。今回はシリーズ第74弾。
2月7日・8日にエスフォルタアリーナ八王子(八王子市狭間町)で行われた横浜エクセレンス戦は連敗、14日・15日にジップアリーナ岡山(岡山県岡山市)で行われたトライフープ岡山戦は1勝1敗で終えたビートレインズ。開幕からの戦績は16勝22敗、17チーム中11位に位置する。
3月1日・2日は今シーズン第23節となるヴィアティン三重戦をエスフォルタアリーナ八王子で行う。今節はピンク色のシャツや小物を身に着け、いじめ反対の意思を示す「ピンクシャツデー」と位置付ける。当日の見どころを、ビートレインズを率いるTHTマネジメント(八王子市子安町3)広報の川上さんと共に伝える。
第23節の見どころ 八王子ビートレインズ広報・川上紅葉
−今シーズンも残り2カ月となりました。チームの状況は?
川上 9月末に開幕した2024-25シーズンも残り2カ月となりました。現在、順位は11位ですが、ベスト8入りを果たすためには、ここから一戦も落とせない状況です。今後は上位チームとの試合も控えており確実に勝利を収めるため、スカウティングを生かしながらチームの強みを伸ばし相手に応じた対策を徹底していきます。今シーズンの八王子ビートレインズはチームの雰囲気が非常に良く、選手同士のコミュニケーションも活発です。背番号3・高岡選手をはじめベンチからの声がけも盛んに行われており、チーム一丸となって戦えていることを実感しています。このいい流れを維持しながら、勝利を重ねていきたいと思います。
−ヴィアティン三重との対戦は昨年3月以来となります。試合の見どころは?
川上 昨年3月の対戦では連敗を喫しましたが、チームの編成も変わり、重要なのは「今年勝つこと」です。そのためにも頭をクリアにして勝利にこだわっていきます。試合の間隔が短いため、互いに対策を立てやすい状況ではありますが、それを踏まえて相手を分析し、しっかりと準備していきます。シーズン終盤に向けて、ここからの一勝一勝が順位に直結します。勝利を重ねてチームに勢いをつけるためにも全員で戦いますので、熱い声援をお願いします。
−今節はピンクシャツデーと位置付けます。イベントに込める思いや、試合当日の企画を教えてください。
川上 ピンクシャツデーは、2022-23シーズンから実施している「いじめ反対」の意思表示を示す取り組みです。ある男の子がピンクの服を着ていたことを理由にいじめられ、それをおかしいと感じた周囲の人々がピンクの服を着用して支援を示したことから始まった世界的なキャンペーンです。この取り組みに賛同し、八王子ビートレインズもバスケットボールを通じて「いじめ反対」を訴え続けています。いじめは子どもや学生だけの問題ではなく、社会全体で取り組むべき課題です。当日は選手がピンクのユニホームを着用して試合を行い、ブースターの皆さんとともに「いじめのない社会」を目指すメッセージを発信していきます。ぜひ皆さんもピンクのアイテムを身に着けて、参加いただければと思います。
−3月は八王子での試合が多い1カ月となります。市民の皆さんにメッセージを。
川上 3月はヴィアティン三重戦のほか、15日・16日のアースフレンズ東京Z戦、29日・30日の岐阜スゥープス戦と、ホームゲームが多く開催される1カ月となります。1カ月に5節の試合があるタフなスケジュールですが、シーズンも残り2カ月となり、いよいよ勝負の時を迎えています。選手・スタッフ共に誰一人としてプレーオフ進出を諦めていません。ここからさらにギアを上げ、全力で戦っていきますので、変わらぬ熱い応援をよろしくお願いします。
−ありがとうございました。
写真提供:© TOKYO HACHIOJI BEETRAINS
【東京八王子ビートレインズ】
2012(平成24)年春にバスケットボールを通じて八王子のまちおこしを目指そうと「東京八王子トレインズ」として結成。2015(平成27)年には当時の国内リーグ「日本バスケットボール育成リーグ(NBDL)」に加盟。2016(平成28)年秋からスタートした男子プロバスケットボールリーグ「Bリーグ」では、「ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボール(JPBL)」が手掛けるB3リーグに参入した。2017(平成29)年シーズンは同リーグを優勝で終え、B2・B3リーグ入れ替え戦にも勝利。2018(平成30)年シーズンからは「東京八王子ビートレインズ」と名を変え、B2リーグに参戦していたが、昇格からわずか1年でB3に降格。2019~2023年シーズンに続き、今季もB3リーグで戦う。